アァーーーーーー

午後の網目のアァーーーーーーのレビュー・感想・評価

午後の網目(1943年製作の映画)
5.0
1940年代にもう完成されている。

何故だ。 

1940年代の映画なのに今年見た映画の中でダントツ首位。

ってか、この映画を超える作品に出会えるのか心配になるほど新しい。

「人間はすでに作り上げてしまっていた。」

その事実に時折ふと直面する記憶。
それは現代人がタイムスリップしたかの様な懐疑や謎。
人間がこの時代/時点で何者かを探り当ててしまっていたという事実。
その感覚を妥協せずに映像に落とし込み、作り込んだ狂気の様な純粋さ。

影と光。
記憶と過去の断片
時間の経過。
他者と自分、幽体離脱と夢。
心の鍵。
葛藤と原因。

「夢の中にある深層心理の根源は現実体験がテーマ」だと思うが、そんな生易しい言葉では到底伝わらない。

一生見続けるであろう、死への誘いの様な危険な一本。

あまりの衝撃に即DVD購入。


→コメント欄にて補足書いてます。一応ネタバレにしているので、この映画について詳しい事を知りたい場合は観覧下さい。
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