laszlo

アバウト・タイム 愛おしい時間についてのlaszloのレビュー・感想・評価

3.5
2014年イギリス
監督 リチャードカーティス
ビートルズが居なくなった世界を描いた映画“ イエスタディ“の脚本を書いた方です

人生の選択肢は限りなくある 右に行くか左に行くか 前に出るか一旦退くか 早く走って先を急ぐか立ち止まって体を休めるか そんな事を重ねながら経験を積んで行く そして時折過去を振り返って思う もう一度あの時に戻れたらと
過去を良くするには今を一生懸命生きるしかないことは分かっているけど 思ってしまう 
身近に宝くじで10億円当たってる人が居ないのだから 身近には居ないけど本当は過去に戻れたりして人生を何度も楽しんでる人間がいるんじゃないかと
世の中にこれだけタイムトラベル物が溢れてるのはそれだけ皆過去に戻りたい願望が強いんだろう そしてこの映画は教えてくれる 所詮どんな凄い能力を持っていても1番素晴らしいのは普通に生きることなんだよと

だけどそれさえも特殊な能力があった方が良いに決まってる この映画の主人公の裏には何千何万の人生があったのかもしれない 奥さんだって何十回も結婚したけど結局元に戻っただけかもしれない
普通の人が普通に生きる素晴らしさに気付くのは人生も終わり頃になってから? もしくは気づかないまま?

本作の主人公は特殊な能力を使い過ぎず使わな過ぎず素敵な家族に囲まれて素敵な人間関係を築き上げて行きます 自分に同じ能力があったら同じような人生を送りたいと思わせてくれる思った以上にお勧めの映画です
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