踊る猫

アバウト・タイム 愛おしい時間についての踊る猫のレビュー・感想・評価

4.0
点が高くなってしまったが、こういう映画に高評価を下してしまうあたりが私の「弱点」なんだろうと思う。設定はツメが甘過ぎるし、厳格な SF ファンからすれば(というより普通に論理的に考えることの出来る人間だったら)絶対に「タイム・パラドックスはどう解決するの?」という疑問が湧いて来るはずだ。その意味でこの映画を低く評価したいのだけれど、そこを主演女優が巧くチャーミングに役割を演じていることで切り抜けているなという印象を抱く。ベトベトに甘ったるく仕上げた『バタフライ・エフェクト』という感じで、でも『バタフライ・エフェクト』がきちんとタイムトラベルものの弱点に直面していたのに対してこの映画はそうなっていないのだけれど、そこを無理矢理人生讃歌と甘美な映像美で持ち上げているという感じか。
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