KANA

アバウト・タイム 愛おしい時間についてのKANAのレビュー・感想・評価

3.8
リチャード・カーティス監督作7本目の鑑賞。
またまたじわわ〜ん。これのポスターからはありがちなラブコメを想像するけど、そんなサンサンと終始するものじゃなかったなぁ。

タイムトラベルの仕方が、暗い所で目を閉じて両手の拳を握るだけって、え?地味‼︎w デロリアンみたいにドラマチックでクールじゃないし、ついでに言うとティム自身全然マーティみたいにカッコよくないし…。人間臭い感じのオープニングからの取って付けたようなこのアナログなSF設定に、はじめは違和感を感じずにはいられなかったw

メアリーとなんとかうまく結ばれたいと必死にちっちゃなタイムトラベルを繰り返して修正して修正して頑張るティムの様子は単純にコミカル。ちょっと『オール・ユー・ニード・イズ・キル』と被ったかな?いいなぁ、やり直せてっていう羨ましい気持ちもいっぱい。レイチェル・マクアダムスの朗らかな可愛さも手伝って前半はライトな胸キュン系。

でも後半が本作の醍醐味。タイムトラベル小細工に慣れてしまったティム。が、不可避なアクシデントに遭遇していろいろあり、段々と「平凡な日常にこそ幸せが詰まってるんだ」としみじみ実感していく。こう書いてしまうと、もう言い古された感満点なんだけど。とりあえずこの辺りからウルウル…。
地味なタイムトラベルに突っ込みたい気持ちなんていつのまにかどっかへ消えてた。
ミスチルファンとしてはこのテーマが『彩り』の歌詞とオーバーラップしたり。

ビル・ナイのお父さんぶりがよかったなぁ。あの飄々としたキュートさはどの作品でもブレないし誰にも真似できない。
あと、ティムの妹がちょっと不思議ちゃんっぽいんだけど、ハイテンションとミステリアスが同居しててなんとも魅力的に映った。

個人的にハードル上げ過ぎてた感はあるものの素直に良作。
一日一日、一瞬一瞬を大切に、五感を研ぎ澄まして生きよう。