ラブロマンス物かと思っていたらそうでは無かった。
いや、その要素はかなりのウェイトを占めているんですが、最終的に描きたかったのはそこではありません。
特殊な能力を得た主人公が最終的に行きついた幸せになる方法が平凡で特殊な能力などない視聴者も共感を得ることができる方法で、それが本作を単純なラブロマンス物ではない魅力を放つ一作にしています。
勝手に女性向けの作品かと思っていましたが、どちらかと言うと男性へのメッセージ性が大きく
(女性でも難なく楽しめるのはモチロン)
特に父親との関係性は大きく感動できます。
登場人物はもれなく魅力的で、
特に主人公家族(や友人)がたまらなく愛おしい。
チャーミングな父親、変わっているけど魅力的な母親、天然で可愛いおじさん、純粋なエネルギーの塊の妹
そして、おバカな幼馴染や同僚
もうみんな愛すべき人物ばかりです。
それにしても主演の2人がスゴイ!!
ドーナル・グリーソンは撮影時30歳だし、レイチェル・マクアダムスは35歳
物語当初は2人とも20代前半の役なんですが
もうそうとしか見えない!
ドーナル・グリーソンは初めはイケてない気弱な青年だったのが、段々と自信がつくにつれ男前になっていくし、
レイチェル・マクアダムスはもう終始ずっとキレイww
じゃなくて、初めは(メチャきれいだけど)地味な女性で
加速度的にキュートな輝きが溢れだしていきます。
そして、子供が生まれてからの2人が一気に父親、母親の表情に変化していくので、それだけで観る価値あります。
ストーリーも思わずキュンキュンなってしまうシーンや、
下ネタ(セッ○ス関係)系の笑い
そしてスゲーくだらない事にタイムトラベルを使用していたりと小気味いい笑いのポイントも随所にあって、
感動にも笑いにも比重を寄せすぎなくて、心地良い雰囲気を保っています。
大好きな作品の1つです。
よし、明日から本作の幸せに生きる方法とやらを実践できるように努めます。
P.S
観終わってから気づいたけど、
この監督、僕の大好きなパイレーツ・ロックやラブ・アクチュアリーの監督ですやん!
そら良い作品なわけだ。