たた

アバウト・タイム 愛おしい時間についてのたたのレビュー・感想・評価

3.6
茶髪の堺雅人が、こんなんズルーッ!なスタンド能力で幸せになる話。

ジャケットの笑顔がすばらしい!
こんな素敵な笑顔が生まれる瞬間があるのだなーと。
自然に演じられる役者さんがいるのだなーと。
これを引き出せる監督さんがいるのだなーと。
この一瞬をジャケットに選ぶセンスの持ち主がいるのだなーと。

これはほぼジャケ買いで入手しました。タイムスリップものだから面白そうだ!と思ったのもあります。

ところがそのジャケ裏のあらすじ、書き方が悪い!…ってより完全に僕の勘違い読み違いなんですが、あらすじを読んで理解したつもりの展開が、起こらないのです!
もっとこう、大どんでん返しの、急転直下ジェットコースターストーリーを想像してたから、思い切り肩透かし食らいました。
あれ終わっちゃったよ…と。

…僕の勘違いはさておき。
よいお話でした。
恋愛の部分は、ずるい能力で成立させてくのでアレなんですけど、父と子の愛情物語として観るとほろりとさせられます。

タイムスリップもの割と好きですけど
バック・トゥ・ザ・フューチャー、バタフライエフェクト、恋はデジャブ、時をかける少女…
毎度毎度気になるのは…

選ばなかった時間軸に、捨てた世界線に、確かに存在したはずの人たち(自分も含め)は、一体どうなるの?
自分のタイムスリップのせいで生まれた並行世界で、自分が認識しようのない世界で、苦しんだり悲しんだりしてないだろうか。ほっといていいんだろうか。
「七瀬ふたたび」のフジコさんはそのことを嘆いて、自分のタイムスリップ能力を恨み、自分を責めて苦しみます。

哲学的に考えると眠れなくなります。
たた

たた