villjobba

アバウト・タイム 愛おしい時間についてのvilljobbaのネタバレレビュー・内容・結末

4.8

このレビューはネタバレを含みます

これは点数がつけられない。星はとりあえずの点数。もう一度観る。

バタフライエフェクトと似たような能力を持った男のラブストーリーとは聞いていた。
ただ、バタフライエフェクトでは周りのみんなを幸せにするために能力を使っていたんだよね。しかも数回使うだけで脳に深刻なダメージが。
本作は副作用もなく何度でも使い放題なのに、自分の恋愛の成功のためにタイムトラベルを繰り返すって?そんなんズルイだろ!
自分しか使えないチートをして幸せになっても納得できんわ!それで逆に不幸になる人(例:彼氏持ちの好きな人を過去に戻って奪ったら男が可哀そう)もいるかもしれないんだぞ!
……という、マイナスな先入観を持って観始めてしまったのが失敗であった。

実際、序盤は「困った顔してないで能力でやり直せばいいだろ」という心理がはたらき、物語に緊張感は無かったのだけど。
観てみると、ドーナルグリーソン演じる主人公の優しさ・誠実さにビックリ。
初恋の女性シャーロットと再会した際、一線を越えなかった。ここで浮気してトラブルが発生したから過去に戻って無かったことにして……などという展開だったらキレてた。
なにより、別に能力が無くてもレイチェルマクアダムスとは結ばれていたであろうということが一番重要。
結局、能力は大切なことに気付かせてくれるために存在しただけで、その恩恵を受けて幸せになったわけではないというのが好感度高い。
改めて自分がこの能力を手にしたら……と考えてみても、能力使わずにいることが一番幸せと思えてくるような映画。

この映画はレイチェルマクアダムスを我が物にするための奮闘記ではないということに気付いてから、どんどん映画にのめり込んでいけた。
父と息子の時を超えた会話が、これまで観たことない形だったので、感動。最後の浜辺のシーンヤバい。
ラストのラストの、主人公が気付いた最も大切なことが本当に心にしみた。ありふれたメッセージだけど、120分かけて映像で見せてきたこともあって、心からコレを実践してみよう、生き方を変えてみようと思わせてくれる。

過去に戻って少しでも何かを変えると、やがて大きな変化になるというのが有名なバタフライ効果というやつ。
私はいつも、空気の流れをちょっと変えるだけで、受精時の状況が代わり全く違う子供が生まれるじゃんか、と思っていたんだけど、本作で見事それにツッコんで重要なキーワードにしてくれた。これだけは、言動をいくら積み重ねても取り戻せない変化だからね。

レイチェルマクアダムスという女優についての評価は、前評判通り。イチコロだった。
外見やしぐさが可愛いのは言わずもがな、彼女が演じているメアリーという女性の性格もやばい。自由奔放なのろけジョーク連発。たまらん。
彼女よりもっと自由奔放な妹も可愛かった。実際の妹がこんな感じだったらウザいだろうけど、従妹くらいの関係にこういう身内が欲しい。ジミー許さん。

別に珍しくもない「一瞬一瞬を大切に生きる」というメッセージが、本当の本当に心に突き刺さり、ラストシーンの美しさが尋常じゃなかった。この、1つの映画としての完成度の高さが素晴らしくて記憶に焼きついたので、また観ようと思うし、周りの人々にもオススメしまくろうと思う。


さて、タイムスリップしてレイチェルマクアダムスの手ブラをもう一度堪能。