おかゆちゃんこどーなつ

アバウト・タイム 愛おしい時間についてのおかゆちゃんこどーなつのレビュー・感想・評価

3.7
あぁ、見て良かったなぁ。と素直に思いました。

バタフライエフェクトがまだ心に残ったまま鑑賞。
前情報もなしで見たので、あら。こちらもタイムリープ系なのね〜なんてノンキな気持ちで見ておりました。

改めて、見て良かった。私もちょうど1日の時の流れに飲み込まれそうだったので。

観賞後にすごくふと思い出した事。
小さな子供を見て私が
”この子にはこれからいろんな初めてが待ってるんだよな〜”なんて事を言っていたら友人が、
”ん?でも私達も今を生きるのは初めてじゃない?明日も明後日もその時間に生きるのは初めてだよね?”
と。あぁそうだ。そうだった。
毎日が繰り返しに思えて”土曜日”なんてもう何回も経験してるしって顔で生きていたけど、明日の”土曜日”って一生に一度しか無いのよね。
まだこれからも同じ土曜日をこなして行くんだとばかり考えていたよ。
明日は一生で一度の土曜日だったよ。

過去に戻る事は出来ないけれど、幸いな事に未来を生きる事はもう少しは出来そう。

辛かった事や傷ついた過去が全て不必要でも無く、やはりそこから学んで得る事もたくさんある。
けれどそれが必要な痛みだったなんてすぐに答えは出ない。

だからこそこれから先の時間に願いと想いをたっぷり込めて生きる。
私達のこれからの”初めて”が愛おしいものになりますように。
そしてこの時間を振り返った時に改めて愛おしいと思う事が出来ますように。

と思わせてくれた映画。