おーそんりー

アバウト・タイム 愛おしい時間についてのおーそんりーのレビュー・感想・評価

3.8
なんて素敵な映画なんでしょうね・・・。とにかく主役二人が魅力的過ぎて二人が会話する様子、手を取り合って街を歩く様子、同じ画面にこの二人が映っているだけで妙に心が温かくなる感覚に陥ります。ドーナル・グリーソンとレイチェル・マクアダムスというこの二人。今となっては押しも押されぬ人気者となってしまいました。でもどことなく素朴で嫌みのない美しさがありますよね二人とも。それがこの映画の魅力を倍増させたことに間違いありませんよ。特にレイチェル・マクアダムスの奔放な笑顔はいつ見ても最高ですよね。これだけでも鑑賞する価値は十分にありますよ。

タイムトラベル能力を持った青年が愛をはぐくむ物語です。両親との愛、妹との愛、恋人そして妻との愛、子供との愛。彼を取り巻く愛する人達を守るために彼はタイムトラベル能力を利用します。前半はその使いどころがとにかく笑えるんですが(レイチェル・マクアダムスとの初ベッドインのくだりはかなり笑いました)、後半はそうもいかなくなってくるんですね。タイムトラベルをもってしても避けられない”運命=死”が彼の人生に大きな教えを与えます。

誰もが「過去に戻ってやり直すことができればなぁ」と思うことは山ほどあるでしょう。時間は1秒たりとも遡ることはできないわけですが、そうと分かっていながらも誰もが時間を戻したいと本気で願ってしまうものです。主人公ももれなくそんな人間です。うまいこと能力を使ってちょこちょこ時間をさかのぼってはやり直しをして人生をうまいことチューニングしてしまいます。

ただ最後にはそんな「過去をチューニングすること」が人間にとって不要であること、無意味であることに気づかせてくれました。主人公はタイムトラベル能力を最後には使わなくなるんですね。使わなくても十分すぎるほど幸せな人生を送っていきます。人間は時間をさかのぼれない以上前を向いて生きるしかないわけですが、この映画は”前だけを向いて生きていけばいい”ことを教えてくれます。久しぶりに心が晴れやかな気分というか背中を押された気分になりました。

まだの方は是非一度ご鑑賞くださいませ。