夢里村

アバウト・タイム 愛おしい時間についての夢里村のレビュー・感想・評価

-
ラストに現れる、無作為に日常を隠し撮ったかのようなドキュメンタリータッチのカットたち。そのほんとうになんでもない、人々がただ暮らしているだけのショットが、こんなにも素晴らしい何かに見えてくる。
この映画は芸術そのものだ。ベルクソンはこう言っている。「芸術家が目指すところは、このあまりに豊かで、あまりに人格的で、あまりに新しい情動の中に、私たちを導き入れることであり、彼が私たちに理解させることができないものを私たちに体験させることである」。

恋愛映画でもSF映画でもない。ジャンルなんてものは多量な作品の中で区分するための便利なだけのものでしかない。
夢里村

夢里村