ぐっない

アバウト・タイム 愛おしい時間についてのぐっないのレビュー・感想・評価

4.8
「大教訓1 優しくて退屈なひとを好きになる」


明日、というか今日、卒業アルバムの個人撮影で。ちょっとでもかわいく写ろうと思って、念入りに乳液を塗って、髪の毛を丁寧に乾かして、マッサージして。それで1日の最後に映画を観ようってこの映画に決めたのに、明日目腫れちゃうじゃん〜。涙がぽろぽろとまらない。なんですか、この映画は。The Luckiest 聴いててよかった〜。

人生だって思って見てた。簡単な言葉じゃない。けど、これ以外、思い浮かばなかった。人生だ。ぼくと、ぼくに関わるひとたちの。

私、たぶん、誰よりも未来を怖がってる。私は臆病でよわい、傷つくことをとても怖がる。一歩一歩、足元を最大限調べてからでないと踏み出せない。
だけど、父に、「挑戦がない人生なんてつまらないよ」と言われて、泣きそうになった。わかってるよ。わかってるけど怖い、だって失敗しても私たちはやり直せない。「1秒待って」と言ってクローゼットの中で拳を握りしめても、過去には戻れない。
けど、彼が見せて、教えてくれたから。大教訓と秘訣を。

私の父と母のことを思った。私は奇跡だな。私が生きてることが奇跡だな。父と母が恋してくれてありがとう。弟を作ってくれたのもありがとう。「命が誕生したら、それ以前には戻れない」って、とてもいいなあ。責任だなあ。


あの出会い方、すてきすぎるよー。真っ暗なお店みつけなきゃ。あと、私も車の免許取って、車買ったら、家の前に置いとくやつやろっと。1分後に脱がしていいわってなに?やろっと。


汚い恋がしたいって思ってた。もうそれでいいよって。ちゃんとひとを好きになるのは疲れる。汚いやつでいいって。
でも、やっぱり、真摯に生きようー。丁寧に。受け身になるのもやめよう。ちゃんとまっすぐ好きになろう。
結婚っていいなー。いいなーいいなー。でもそれよりも前に、いまは恋したいなー。しばらくはいいやって思ってたけど、やっぱり恋したいなー。魔法の映画ですね、これは。
ぐっない

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