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アバウト・タイム 愛おしい時間についてのadagietteのレビュー・感想・評価

4.0
2013年の米国映画。
英国への米国の強い憧憬を感じる。
ラヴ・アクチュアリやノティングヒル の監督さん らしい。NZ人みたいですけどね。
この英系各国社会のお互いへの感覚/感情みたいなものは ナニカあるんだとはわかるけれど どうもピンと来るまでにはいたらない。

ザ・良い父 とは? という映画ですよね、これ。
強い父性・父兄社会・男系を軸にした家庭というのは面白い。
赤毛のひょろっとしたどうってことない主人公は当初自分の人生のために ”能力”を駆使してジタバタするんだけれど、やがて その力を自分が護るべき他者のために使うようになる。
どう生きるべきか。
どう生きれば幸せになれるのか。
穏やかで聡明で我慢づよく優しく楽しい”父”の姿がだんだん形作られていく。
こういう感じって 日本の物語にはないよなぁ.......

穏やかな映画だが 主人公の家族は変わり者ぞろいだし、結婚式のシーンの自由度はなかなかのもの。
フツーだけど変化球なキャラやアイテム選び。
米英人だって ほとんどのマジョリティは 同調圧力を感じながら日々を送っているんじゃないかなと 感じる。

主演はウィズリー家の長男ビルだそうで、まぁほんと 赤毛のパッとしない子に見えるんだけれど 彼がだんだんイケてくるのが素敵。
見た目を変えるわけではないのにね。
相手役は ”君に読む物語” で ゴズが惚れ抜く相手役だったレイチェル・マクアダムス。
彼女は 米人の好む いいお家の子女だけれど気さくで聡明な雰囲気をもっているのでしょう。

あと登場する家が結構ぐちゃぐちゃで生活感満載なのが好感度大🎶

万人にすすめられる作品 かな
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