Ricola

アバウト・タイム 愛おしい時間についてのRicolaのレビュー・感想・評価

3.8
主人公ティムは、家系的にタイムスリップをできることを父親から知らされてから、タイムスリップを駆使して順風満帆な人生を手に入れるはずだったが、人生において忘れがちな重要なことに気がつくのである。


時間とは有限であり、それぞれに平等に与えられており、かけがえのない財産には変わりないのだ。

途中まではティムの人生をただ他人事のように観ているだけでお気楽な気持ちだったが、どんどん自分の事のように思えてくる。愛おしく感じてくる。

彼とメアリーの馴れ初めや、友情と愛情を育む様子が時にコミカルに、あたたかく優しい視点を持って描かれる。
時間の流れとエピソードを丁寧に、だが端的に描いていたのがよかった。
早送りにしたり、画面を真っ暗にしてみたり、飽きのこない楽しい演出が多かった。

恋人から家族へ…彼らの幸せな微笑ましい日常に、つい顔が綻ぶ。

一日一日を愛おしく大切に生きる。
それだけで周りの人たちをも幸せにしうるということを、ティムの気づきと行動からそれを証明している。

幸せな日々は永遠に続くと思いたいけれど、それは不可能なこと。ならば一瞬一瞬を丁寧に全力で生きれば後悔は生まれないのだろう。

「未来から来たと思って、この日は最後だと信じて生きる」
この言葉が珍しく、まだ心に響いている。