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LEGO(R) ムービーのTSのレビュー・感想・評価

LEGO(R) ムービー(2014年製作の映画)
3.7
【創造力の大切さ】78点
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監督:フィル・ロード/クリストファー・ミラー
製作国:アメリカ
ジャンル:アニメ
収録時間:100分
興行収入:約4億6900万$
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予想以上に深い映画でした。レゴを愛する人が見ると深い感銘を受けるかと思います。残念ながら、レゴに関しては全く知らなくて、特に愛着もありません。なので、レゴに愛着があればもっと楽しめたのかなと思いましたが、それでも十分良い作品でした。

普通に毎日作業をする建設作業員のエメット。彼は全てがレゴブロックで出来たブロックシティに住んでいた。能天気に毎日を過ごしていたエメットだが、ある日不思議な穴に落ちてしまい、「選ばれた者」とされるのだが。。

レゴとはデンマークの玩具会社のようでして、初めて知りました。またレゴの意味は「よく遊べ」だそうで、子どもたちを遊びを通して成長させるという意向が垣間見れます。
スパボンをはじめ、「お上の方」など、少し考えたらわかってくるこのお遊び心がなんとも言えない良さでした。あくまでレゴブロックの世界。感心するほど、全ての描写をレゴ風にしています。汽車から出る煙、水しぶきなども全てレゴ風であるので映像的にも非常に斬新であります。
また、バットマンをはじめとした著名なキャラクターも出てくるので面白い。果たしてこのヘンテコな世界は一体何なのか。おしごと大王の最終目的は?秀逸な終盤には誰もが驚かされるのではないでしょうか。

その秀逸な終盤を通して、今作は「創造力」の大切さを物語っていると感じました。確かにマニュアル通りの作り方もあります。会社側がこう作ればよいものが出来るよ。と指示したものもあります。しかし、レゴブロックの組み立て方は無限大。時には誰も作ったことないものを作り出すのも楽しみの一つであります。子どもの頃は無邪気にレゴブロックを組み立てて、こんなのが良いのかな?それともこうかな?と試行錯誤を繰り返します。しかし、いつしか大人になれば、決まりきった作り方を習い、それを忠実に再現するという範囲に留まってしまいます。転じて、レゴブロック以外の事柄に関しても同じことが言えると思います。遊びでも仕事でも何でもそう。創造力は非常に重要です。創造力が無ければ人類の進化は止まってしまうでしょう。その重要性をレゴブロックを通して伝えるのですから深い感銘を受けました。

ストーリーに関してはやや平凡。しかし、創造力の重要性を伝えるために一捻りも二捻りもしている工夫、そして映像的な面白さが印象に残りました。無論、レゴ好きにはたまらない作品となるでしょう。
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