家族の灯りの作品情報・感想・評価

「家族の灯り」に投稿された感想・評価

ユタ

ユタの感想・評価

3.5
失踪した息子が両親と妻の元に戻ってくるが…という話

戯曲が原作の作品。
固定カメラでの会話劇が主で、前半〜中盤は少し鑑賞に気力が要った。

あまり得意なタイプの作品ではなかったけど、終盤の展開は胸に迫るものがありました。

最近映画を見たり感想を書く気力があまり持てないでいるので少しずつでも頑張りたい…
レナ―ト・ベルタ撮影のファーストシーンに息を吞む マノエル・デ・オリヴェイラ「家族の灯り」

ここまで美しいファーストシーンもそうザラにはありません。
レンブラントの絵画と見まがうばかりの光と影の迷宮に一気に引き込まれた感じです。
舞台と時代は最後まで具体的には分からず(多分)。
でもそんな事は大きな問題じゃあありません。
この世界にクラウディア・カルディナ―レとジャンヌ・モローが並んで座るだけでも息を吞む。
更にオヅポジションとも呼ぶべき切り返し構図の安定度はスリリングさえあります。
残酷なくらいのシンプルさがまた素晴らしい。
美しい映画とはすべからくシンプルなものですがここまで妥協のないシンプルさも簡単にめぐり逢えるもんでもありませぬ。

それはオリヴェイラが全てが「映画」になってしまうというシンプルな事実に他なりません
げん

げんの感想・評価

-
初オリヴェイラ。

役者や美術にとても愛着が湧いた。

ちょっとカラヴァッジォを思い出した。
カツマ

カツマの感想・評価

3.5
17世紀の画家ジョルジュ・ド・ラトゥール。この映画は夜の画家と言われた彼の絵画に酷似した映像世界を持つ。木目調と暗闇が支配する画面の中で、当時すでに100歳を越えていたマノエル・ド・オリヴェイラ監督が放つ会話するアート作品だ。それと同時に生きていくうえでの哲学を老練な感性で描き出し、日常に潜む悲劇を淡々と詩を読むように紡いだ。唐突に衝撃なラストシーン、果たしてこれはエンドロールと言えたのだろうか。

帳簿の仕事で長年生計を立ててきたジェボは妻のドロテイア、息子の嫁ソフィアと共に家出した息子の帰りを待ち続け、8年が経過した。神経質になる妻を何とか宥めたジェボだが、実は息子がまだ生きていることは何となく掴んでもいた。ある日の夜、ジェボはいつものようにお金の計算をしていたところ、突然息子のジョアンが現れる。息子の帰還にホッとしたのも束の間、何気ない日常に少しずつ黒雲が垂れ込み始めていく。

ほぼ無音の会話劇でカメラワークもほぼ固定。老人達が取り留めのない会話を10分以上ただ眺めるだけ、という素晴らしくシュールな画を拝むことができる。ストーリーは非常にシンプルだが、物語に滑り込ませた哲学的要素は会話の端々から感じられ、人生の最終コーナーへと舵を切った監督の未だ燻る想いが溢れ出しているようだ。今年惜しくもこの世を去った名優ジャンヌ・モローのまだ元気な姿を見ることができるのもとても貴重な作品でした。

注:物凄く眠くなる作品です。目が冴えている時の観賞をお勧めします。
Osamu

Osamuの感想・評価

-
オリヴェイラ監督104歳の作品。ごめんなさい、僕にはおもしろさが分かりませんでした。

失踪した男を巡るその父母と妻の会話劇。

場面は一箇所、カメラは固定でカット割はほぼ無し。

オープニング後の最初のシーンがおもしろかった。カメラは動かさず、窓のこちら側からあちら側に人物を動かしたり、窓の外の人物と窓に映る人物を同時に見せたり。

ランプの光による柔らかい色の映像。フレームが固定されていることもあり絵画みたいな味わい。

会話の方は、誠実に働くことと貧しさ、家族を守るためのウソみたいな内容を背景が分からないまま聞かされる感じで、眠くなった。

こういうのにおとしろさを見出せるようになりたいものだ。
ささき

ささきの感想・評価

3.0
同じ建物の、しかもほぼ同じ場所で、
90分の群像劇を創り上げる、凄味。
映画というより、演劇を観る感覚に近い。
ubik

ubikの感想・評価

-
ほとんど同じ部屋のフィックスで終わる映画。
イオセリアーニとかオリヴェイラとか、貴族がつくる映画が好きなんだなぁ。
Risa

Risaの感想・評価

5.0
流石はオリヴェイラ監督♡

愛おしいな〜。
お金をかけずとも ここまでも良い映画を創るんです。

1部屋で完結し、ほぼ同じアングル、音楽は無く、日にちでいえば4日間の話、細かい人まで含めても9人くらいしか出てきていないです。

103歳での作品、お金をかけずとも、時間をかけずとも、ピカソの数十秒で描いた落書きと同様に価値のあるものというか、、

スローなテンポで進み、終わりへと導きながら、これで良いのかという 不完全な良さを完全に残して終わる。
つまりは、最後に美味しいですよ。

自分を知るのは時間のかかることよと、父をなだめる義理の娘、
最も愛するものに踏みにじられる人生を どう考えるか、
自分の罪、守る為の罪、それは墓場まで持っていくというのか、
欺きながら生きるということについて、道理に背向くということについて、、シンプルに考えさせられます。
たぼ

たぼの感想・評価

3.0
ひとつひとつのシーンが絵画と見紛う程の、徹底した撮影を意識しているだけあってそれだけで他に類を見ないなかなか個性の強い作品。
雰囲気は全体的に暗く、単調な感じではあるが、だからこそこの作品というものが成り立つのだろう。
感想川柳「誠実に 生きることは 絶望か」

レンタル店でパッケージ借りでした。φ(..)

ヨーロッパの小さな港町で、帳簿係として働くジェボは、妻と義理の娘とともに、8年前に失踪した息子ジョアンの帰りを待ちわびていた。そんなある日、息子が突然姿を現し、家族は動揺を隠し切れず…というお話。

ほぼ家の中のワンシチュエーションで演劇みたいな雰囲気(;゜∀゜)演技とか台詞回しも何となくそれっぽい。現役最高齢105歳の監督だから?(゜_゜;)

ラストとかも何か映画っぽくなかった気がする(^^;

面白くないわけじゃないけど、とにかく自分には敷居の高さを感じる作品でした。(´▽`;)ゞ
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