「家族の灯り」に投稿された感想・レビュー

ユタ
ユタの感想・レビュー
2017/01/21
3.5
失踪した息子が両親と妻の元に戻ってくるが…という話

戯曲が原作の作品。
固定カメラでの会話劇が主で、前半〜中盤は少し鑑賞に気力が要った。

あまり得意なタイプの作品ではなかったけど、終盤の展開は胸に迫るものがありました。

最近映画を見たり感想を書く気力があまり持てないでいるので少しずつでも頑張りたい…
takerootsboy
takerootsboyの感想・レビュー
2日
3.4
高名なオリヴェイラ監督の作品見るのはじめて。103歳の時の作品らしく、いかにも老熟した奥ゆかしい豊かさが漂う一作だった。ほぼ全編、貧しい一家のおうちのたった一室だけが舞台。とある老夫婦が、失踪した息子や、自分らの貧しく不幸な人生について、取り残された息子の嫁と3人で延々と喋るだけの映画。やわらかい照明の引き立てる絵画のような美しさが印象的ではあるが、カメラの動きもほとんどないし、劇的な映像の演出があるわけでもないので、画的な面白さはほぼない。ほんとに舞台劇をそのまま映画にしたような作品で、否応なく会話の内容や演技に意識が集中することになるんやけど、まず、主演のおばあさんが、若き日はあれほど華やかな美女であったクラウディアカルディナーレであることにビックリ。何たる見すぼらしさ! その姿に愕然やってんけど、途中で出てくるジャンヌモローは結構そのまんまで、おかしかった。彼らの繰り広げる会話の内容は、戸惑いをおぼえるくらいひたすらペシミスティック。前半は身の不幸をひたすら嘆く女たちの無力感が延々と語られ、中盤はどーでもいいことばっかダベってる近所の人たちとの会話に対して、こいつらいっつもおんなじ話ばっかダラダラして死ぬのを待ってるだけだ!と憤慨した若者が、運命に抗うために……oh no な展開になっていく。ほんでこの果てしなく悲惨な状況にどう落とし前をつけるのかと見守ってると、まさかのそれーーー?ってオチ。たぶん映像的にはそこに光があるよって言いたいんやろう(言いたいの?)けど、いや待て、結局誰も不幸から抜け出せてないではないか。義務を果たすことは確かに大事だが、運命に流されるまま黙従することが美徳であるとは思えない。ストーリーの時代背景的に、ひとりひとりにその力を持つことが到底できない時代だった、というのはあるだろうが、もしそういう時代の悲劇を描くのならば、なぜそれが、誰でも頑張りさえすれば何とでもなる現代に、わざわざ映画にされなければならなかったのかがよくわからない。確かに現在の先進国であっても貧困に苦しむ人々はたくさんいる。が、例えばそんな人たちは、この映画を見て何を思えばいいのだろう。仮にこの映画が提示する結論にいくらかの美徳があることを認めるとしても、結局時代遅れなセンチメントくらいにしか思えない。と、まぁこんくらい色々考えさせ、90分がいつの間にか過ぎてたってことは、そこそこ面白い映画には違いないのだが、演出面で見てもまったく好みのタイプではなかった。オリヴェイラ監督なら他のを見るべきなんかな。それとも全部こんなん? どなたかオススメあれば教えてください。
らげんと
らげんとの感想・レビュー
2日
3.5
事件に巻き込まれて逃走中……と思いきや、息子は単に刑務所で服役していたというオチ (?) はいいとして、ソレを母親には内緒にしておいたうえに、本当に隠し遂せてるトコロが現実感をスッカリ失わせていた。しかもその母親が親バカなうえにどうやら嫁に嫉妬もしてるというトンデモぶり。つらっとした顔して帰ってきた息子もいいだけバカなんだけど……一番のおバカさんは、実は色んな意味で苦労しているお父さんだったりするトコロはどう理解すればいいのやら (苦笑)。
ともあれ、画面は古びた長屋のリビングにほぼ固定、たまに来客があるだけでほとんどを家族3人+1の会話だけで困窮する家庭の様子を描き切った辺りは絶妙。正直、とても21世紀の作品とは思えない作風ではあるんだけど、今年4月に106歳で逝去した超絶ベテラン監督の晩年の作品だと受け留めればありがたみも沸いてくる……かも。

っていうか、昔の (?) ポルトガルの嫁姑ってこんな感じなのかな……なんて考えると、ちょっと背筋にくるものがあるかも (笑)。
アタラクシアの猫
アタラクシアの猫の感想・レビュー
2017/04/19
3.4
やや難解なフランス会話劇。戯曲を映画化したので不自然な会話が目立つ。

「なぜ夜までが俺を苦しめる?」等、心情まで台詞として吐露するので一見すると朗読劇のようにも見える。ラストの父親ジョボの一言でカタルシスを得る為の91分。それまでの経過は少々退屈😣💦

✏父ジョボ、母ドロティアの1人息子ジョアンが失踪して8年の歳月が過ぎていた。嫁ソフィアは、義父義母と共に貧しい日々を送る。
父ジョボは、息子ジョアンの架空の友達を仕立て上げ、妻ドロティアへ、ジョアンの架空の近況を語る。

そこへ8年ぶりにジョアンが帰宅した。

ジョボの友シャミーソ。老婦人カンディンニア。粗末な暗いテーブルを囲んで議論する。ジョアンを待ちわびた愁嘆場は特に無し😅

汚れた壁。白いテーブルクロスの上の果物籠に入った林檎。ほの暗いランプ。単純計算の帳簿。人物の背景が多く語られない分、象徴的なオブジェが並ぶ所が見所ですか?
パン
パンの感想・レビュー
2017/04/19
-
母親の性格や言動が非常に苦手なタイプだったので見ていてつらくなった。
NinaSinnerman
NinaSinnermanの感想・レビュー
2017/04/02
3.7
原題を直訳すると「ジェボと影」。

登場人物は、影というか悪魔のような息子と善良で清貧な父親ジェボ、その妻、息子の嫁でもある養女のほぼ4人。

映し出される舞台は街路とドア1枚で隔たれただけの居間、ほぼそこだけ。

台詞はまるで小説を読んでいるかのように状況説明的な独り言が多い。

それでも最後まで観れてしまうのは筋書きが興味をそそり展開にハラハラさせられるのと、画の動きの少なさを補える表現力豊かな俳優たちのお蔭。
暗転のような間を挟んだりして、舞台劇のようだった。

照明がとても良い。
ランタンの灯りが映え、クラシックで錆びついたような色味が妙にモダンに見える。

短編小説を読んだような余韻が残り、暫し考え込んでしまった。
なかけ
なかけの感想・レビュー
2017/03/21
4.5
ほぼ全編フィックスで椅子に座った人物しか映らないのに画の豊かさがすごい。
奥の部屋の暗闇はひたすら不気味だし、息子が帰還した直後のシークエンスなんか同じ部屋で話しているはずなのにその場に居ないかのような対話感の無さ。
cym
cymの感想・レビュー
2017/03/06
4.6
なんと潔く美しいことよ‥‥
YMarlowe
YMarloweの感想・レビュー
2017/03/04
3.0
マノエル・デ・オリヴェイラを意識するようになったのは、つい最近
先日俳優の柄本佑が一番好きな映画監督とテレビ番組で話していたことからどういう監督なのか、どういう作品なのか観てみようと

で、作品は長回しのシーンが多く映像として変化が乏しいという意味で、確かに絵画のような映像だった

非常に静かで暗い作品だった
オドラデク
オドラデクの感想・レビュー
2017/02/23
4.5
幸せになるために生まれてきたのではない、為すべきことをするために生まれてきたのだ。
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