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ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅のchiyoのレビュー・感想・評価

3.0
2014/3/5
観終わってすぐはそんなに良かったとは思わなかったけれど、後になればなるほど良さが滲み出てくるスルメ映画。そして、タイトルからは父親と次男だけの話に思えるけれど、実際はこの二人を含む家族の心の絆を描いている。中でも、序盤では夫(父親)を貶すだけだった妻(母親)が実は家族のことを一番分かっていて、厚かましさ極まりない親戚一堂を一蹴するシーンが好き。「私のパンツの中を狙ってたのよ」発言も、対象の人物が多くて思わず笑ってしまう。父親はのんびりなお人好しだし、この家族が家族として成り立っているのは、しっかりと舵を握っていた母親のおかげ。また、モノクロ映像にしたのも、父親から見た過去の風景を見ているようで、この映画に合っていたと思う。ただ、チラシでのブルーの色使いが綺麗で、「ココ!」というシーンだけはパートカラーで観れるかな、と期待してしまった。
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