はぎはら

家路のはぎはらのレビュー・感想・評価

家路(2014年製作の映画)
3.9
「家路」の忘れがたいシーン。

田中裕子(義母)と安藤サクラ(嫁)が夜中に仮設住宅を抜け出して、コンビニのベンチに座って缶ビールをのみながら親密に語り合う。

土地に縛り付けられたようで嫌だったと話しながら、田中裕子が安藤サクラの口元に食べかけのソーセージを待って行く。
安藤サクラは一瞬びっくりした表情を見せるが、照れ笑いを浮かべてパクッと口の中に入れる。きっとアドリブだったのではと思わせる。すごく好きなシーン。

帰る家を失ってしまった人々の孤独と故郷への希求を描いた作品として、家路は忘れがたい作品となった。
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