「城之内死す」に並ばんとするネタバレタイトル。
『バトルシップ』で監督としてのピーター・バーグを知ったため、そういう方面の監督だと思っていたが、本作や2017年公開の2作を観て印象が大きく変わった。
『バーニング・オーシャン』も思ったが、ピーター・バーグ作品は傷を痛々しく描くのが本当に上手い。本作でもラトレルが傷口から銃弾を取り除くシーンなどは目を逸らしたくなるほどだった。
物語はやはり実話ものらしく「事実は小説よりも奇なり」という感じ。タイトル通り生き残るのは一人だが、彼が生き残るまでの過程、ほかの3人の死に様、それぞれにドラマがあって終始目が離せなかった。
パシュトゥーンワーリを守り続けた村人の優しさと献身ぶり、そこから生まれる絆には泣ける。