ねぎおSTOPWAR

ローン・サバイバーのねぎおSTOPWARのネタバレレビュー・内容・結末

ローン・サバイバー(2013年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

「先週シャーに20人殺された」
「シャーを逃せば来週20人が殺される。次は40人だ。」
それでも山羊飼いを生きて逃がす決断をした。
・・・ゆえにタリバン兵に囲まれて皆殺された。そしてまた助けたがゆえにたった一人のアメリカ兵は救われた。

そしてこのマーク・ウォールバーグ演じる兵隊はハクソーリッジとは違い、FUCK!FUCK!と人を殺す。

仮に来週(なんで今週じゃないんだ?と思ったことは黙っておこう)20人が殺されるから、シャー他タリバンをやっつける。するとタリバン兵はまたアメリカへの憎しみを増し、殺す。殺されるから殺す。殺されたから殺す。殺す。殺す。殺す・・・。
だから上記の理屈は間違ってる。殺すから来週40人になるのだ。

山羊飼いは自分を助けたからなのか、2000年続く掟を守るためになのか、孫?である少年を助けたからなのか、いずれにせよ<殺さなかった>から<殺されなかった>わけだ。
パーソナルな関係でも、我慢や許すことの先にしか平和はない。
たった一人の好戦的な兵士が味方も敵も危険にさらしてしまうのが現実。それは大統領だったり最高指導者だったりもする。時にそれは英雄のように見える。

この映画に限らず多くの映画が復讐の連鎖は滅亡につながることを伝えているわけでしょ。映画より先に人類の歴史=戦いの歴史であり、復讐の先に未来がないことはその全てが教えてくれているのに学べない人類。学校がある国では歴史の授業で教わるのにわからない人類。誤解や偏見からの憎しみが勝ってしまう人類。

なんか脱力。
点数もなにもないのでなし。