ファインディングニモから一年後の世界。
1でかなりの印象を残したドリーのお話。
ニモは身体障害的であったが、ドリーは精神障害的。
記憶がテーマにある作品故にフラッシュバックが多用されながら物語は進んでいく。
研究所に侵入するシーンはさながらコメディスパイものになっていた。また、2だけじゃなく1からの伏線回収もすごかった。
「…記憶がなきゃ悩みもないだろ。」
この言葉がとても悲しい響きで聞こえた。
底抜けに明るいドリーが落ち込むほど本気で悩み考える。
皆、何か不自由なものを抱えている。
それでも、ただひたすらに信じて、勇気を振り絞って行動する。
一度経験したものは忘れたとしても無くならない。
もう一度掴むチャンスがあるということを学んだ。
そして大切なものは本当の意味で忘れない。
ドリーはもちろん、仲間のイルカやジンベイザメ、そしてタコまでもが皆トラウマを克服する結末がめちゃくちゃ良かった。