天豆てんまめ

人生、サイコー!の天豆てんまめのレビュー・感想・評価

人生、サイコー!(2013年製作の映画)
3.4
な~んにもやる気が出ない台風の日は、ヴィンス・ヴォーンのコメディを観るに限る。別に何もやる気が出なくてもいいや、と優しく包んでくれるから 笑

不妊治療クリニックに精子提供のアルバイトをした男の話。
ちょっと恥ずかしいバイトだけど、これはあり得る話だろう。

でも、その精子提供を693回行っていた。ギネス認定レベル、、これは、並々ならぬ努力と精力と、そして、自分の行いを振り返らない勇気も必要だと思う 笑 

そして、クリニックは間違って人工授精に多くの彼の精子を使ってしまい、結果、533人がこの世に生を受けて、彼らが大人になって、父親の身元開示を求めて、裁判を起こす。これはあり得るだろうか。まあ、100%ないとは言い切れないかもしれない。。

で、この父親のヴィンス・ヴォーンの右往左往、というより、人生にやる気が出ない彼が、観てはいけない子供たちの身元を洗い、ストーカーまがいに彼らを応援する守護天使となる 笑 子供たちはバスケ選手に役者に様々だけど、彼らとのエピソードにほっこりさせる。それにしても、ヴィンスの彼女役のコビー・スマルダーズが美しい。彼女は彼の子供を妊娠しているが、彼が533人の生物学的父親だと知らない。この辺のくだりがどうなるかが見もの。

ものすごく笑えるかというと、そうでもない。まあどちらかと言うとほっこり系で、ものすごく感動できるかというと、そうでもない。でも、そんな中途半端な匙加減が、こんなやる気が出ない日には優しく寄り添ってくれる。何なら、途中で眠ってしまってもいい。大体、彼の眼を見ていると眠くなる。

やる気が出ない日にはヴィンス・ヴォーン。様々な映画の彼を観ていると、人生、これくらい肩の力を抜いて楽しんでもいいかと思える。最近、仕事に忙殺されて、心の彩りを失くしていたような気がする、、そんな時に、傍らにヴィンス・ヴォーンがいたら。。あのいつでも眠そうなとぼけきったツブラな瞳を観ているだけで癒される 笑 肩の力が抜けるだけでなく、元気になりたいんなら、彼の「インターンシップ」はいいかもしれない。今日以上にやる気が出ない日が来たら、ひとりヴィンス・ヴォーン映画祭でもやってみよう 笑