Jiyong

ポン・ジュノ アーリーワークスのJiyongのレビュー・感想・評価

3.8
DVDの不具合で白色人後半が見られず。
全然関係ないところでイライラしてしまった。

アカデミー在学時代の課題制作とは思えない。
低予算が故の乱れとかチープさはあるんだけど、この頃から方々への批判がすごくて性格悪いなぁって思う。そういうところが好き。

支離滅裂とか、知識人嫌いなんと思うくらい。
ポン・ジュノは、そういう正しいこと言ってそうで、言い換えてるだけだったりそれっぽいこと言ってるだけの、賢くて金のある大人への批判を一貫して持ち続けているし、その思想って大学時代あるあるだったりもする。
それをブラックユーモアの三部作で描くんだから性格悪い(笑)
カメラを追跡者だと思わせる演出凄く好き。観客も騙していく姿勢。思わずにやけてしまう。


フレームの中の記憶たちの、子供の寝返りでシーンを繋げるやり方も好き。

白色人はあらすじと途中までの感想でしかないけど、
親指拾うっていう発想がもう怖い。夢っぽい。
90年代に山ほど建ったマンション(韓国語ではアパート)とその周りにある貧困層の家たちの構図をしれっと見せてくるところもポン・ジュノらしい。

最後まで見られたので追記。
イマジナリーラインをわざと越えたカメラワークに脳が混乱した。気持ち悪くて、わざとらしさがあってそこに若さを感じて良かった。
これが最初の短編……?それで映画賞を取って……?
若くて青臭いけど、明らかに人とは違う、ポン・ジュノの世界観を構築していて本当にため息が出る。

インタビューのポン・ジュノわっっっか。めちゃくちゃ可愛らしく大学時代やアカデミー時代の話をしていて、かわいい〜!と思いながら天才だ……と思う。
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