三郎丸

寄生獣の三郎丸のレビュー・感想・評価

寄生獣(2014年製作の映画)
3.0
にわか原作ファン(と言いつつ友人が買っていた雑誌に連載されていたから読んでただけですが何か?)たまたま鑑賞!(原作に思い入れナシ)
本作、SF漫画の実写化です。
目を見張るのは映像技術の進歩。原作連載中には難しい再現が年月を経てしっかり違和感なく観れたことはそれだけで評価ですし、レビュー数も多い…

主人公は、染谷将太(高橋和也とだいぶカブる)。映画「ヒミズ」を観た時から
「この俳優はスッゲーぞ」
と感じておりましたが、間違いない俳優さんです。
やや地味な顔立ちながら、情けない顔(似合う)と真剣な表情のギャップが凄い。
それゆえ今後も様々な映画に使い勝手良さそうな印象です。

お話は、
地球上に突如現れた謎の生物
人間に寄生(耳等から侵入)した生物は、人格と運動機能を乗っ取り社会に溶け込んでいく。
しかし、主人公の高校生 新一(染谷将太)に寄生しようとした生物は失敗し、やむなく右手に寄生、ミギーとして人主人公新一と共存する。
やがて、恐るべき習性を持つ寄生生物が跋扈する社会でミギーと新一は人類を守るべく人間に寄生した生物たちに戦いを挑む…

戦闘シーンやエグい描写もごまかさず、リアルさは申し分ないです。邦画もこういうSF作品が観れるようになりました。
原作の名セリフやエピソードを織り込み、最低限を押さえつつ時代にあわせて変化を加えているところも良いです。

あくまでも前編だけで観れば、染谷将太(阿部サダヲ)と深津絵里の作品といった印象です。
後半にどう昇華させるかがポイントになるのかなーというところですね。

主人公の
【母親との別れ】
はなかなかに寂しく、そこから立ち直るシーンが一番見応えがありました。

戦闘シーンもなかなかなのですが、やや単調な印象で、ワタシは最近息子とウルトラマンやライダーを一緒に観ている影響で本作の戦闘がちょっとでも長引くと、
「ヨッシャ!ボチボチ必殺技…」
と、すぐ石ノ森プロや円谷プロ得意の流れが勝手に頭をよぎります…
三郎丸

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