なんか、今「キングダム」っていう人気漫画の映画化のニュースが出て、それを横目で見ながら書いています。
人気コミック原作の映画で成功した稀有な例。
先日、フォローしている方のレビューみて思い出し、連休で一気見しました。
配役がすごい。端々まで抜かりなくすごい。
コミック自体はしりすぼみ感あったけど、そんなの忘れるぐらい力が入った3部作仕立て。
10年前の映画ですが、今見ても新鮮におもしろいし、10年後の今、2018年に観ると、改めていろんな気付きがある(あとでおいおい書いていきます)
以下は2008年9月4日鑑賞時の記録です。(ママ原文)
おもしろいからこれはこれでそのまま残しておく。
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太陽の塔、こわいよー
いま、友人間でコミックス全巻がぐるぐる回っている。私のところには1~3巻までしかまわってきてないところで、辛抱たまらずロードショーをみにいってしまった。
3巻までだとケンヂのコンビニが焼けて、オッチョはまだタイにいてヤバイ仕事してるあたり。ともだちは、まだただの教祖。政界進出してない。
20世紀少年は全22巻だったかな?まだまだ先が長いみたい…
ここから先、映画ではいっそう 駆け足だったんだろう。3巻までの間でもかなりはしょってる部分もあったしそういった伏線や謎をするーして「いきなり戦い」「いきなり滅亡」と展開早かったので、エンドロール終わって2章の予告が流れて、それでも席をたつひとがいなくて。
で、明るくなったときみんなの顔一様に「続きを早く…」だったように見えた。
多数の登場人物をただ原作に似せるだけでなく、実力を伴う壮年で固めた配役にはただただ驚かされました。(そういう年齢設定ということもありますが)
原作のケンヂは、やる気なさげなコンビニ店主プラス、決起してからの骨太さを併せ持つには唐沢さんがはまり役でした。
そしてオッチョは『コスプレか』ってぐらい似てた。カッコイイなあトヨエツ!非の打ち所ないぐらいにオッチョだった!
登場してすぐタイのシーン。
ロングコートで(タイなのになあ)アジアンマフィアを蹴散らすシーンなんか、ふるふるした!小学生当時、どんぐり眼のオッチョだったけど、受験してケンヂらとは違う中学行って、エリート商社マンになったけど、その後家庭が崩壊して…そんな人生の辛苦を舐めた男の顔だった。
でもオッチョは江口洋介でもよかった気がする。あらこれじゃ「白い巨塔」?てか『愛という名のもとに』のトキオ。
マルヲ役の石ちゃんもオリジナルのまんまだー。モンちゃんもケロヨンもナイス人選。ドンキー役の生瀬さんも、ほんの短い登場ながらすごく印象的なドンキーだった。宇宙を夢見てた小学生、工学系の大学教授となっていたのだが…。
ところで小学生のドンキーが夜の理科室でみたモノはいったいなんだったんだろう。
それぞれのキャラクターの背景のじゃっかん掘り下げ甘いのは時間の関係上仕方ないね。2時間半でよく詰め込んだと思うよ。
あとフクベェ!!!
佐々木蔵之介、もー見た目、原作そのもの。彼がやる役だから“一癖ある役だろ”とか“きっとなにかしでかすのでは?”と思って期待してみてたら、なんの見せ場もなくほとんどせりふもなくフェイドアウトしてしまって驚いた。「蔵之介もったいねぇええ!」と叫びたくなる。
・・・。
戦士たちの紅一点、ユキジ役は常盤貴子。なんか久々にみたら常盤ちゃん一段ととんがったなぁ(顔が)
この先には、ケンヂのお姉ちゃんの「Drキリコ」が黒木瞳さん。ケンヂが命を懸けてまもったその娘カンナの物語へ。
ドキドキとぞわぞわ。
サスペンス風味のジュブナイル小説から、時代は世紀末の世界崩壊の日を経て、カルトと政治、バイオサスペンスに風呂敷がどんどん広がっていく。最高。
なお、いっしょに見てた夫の感想。
「基地いいね!原っぱの基地あったね、あのころ!懐かしいぃぃぃ!つくりてえええ!」とか
「ああ!あの三段ギア自転車おれのとおなじ!」とか、ぜんぜん違うベクトルで感動しまくってた。