視聴済みだったけれど細部を覚えていなかったため再鑑賞。
ネタバレもなにも、誰もが知ってるあのお話しなのであまり気にせず書くことにする。
「シンデレラって灰かぶり娘って意味なんだよ」という不親切極まりない日本語訳に困惑した経験のある人なら大変スッキリ。
アニメーションのトレメイン夫人よりも更に狡猾で野心家で必死で、実の娘への愛があった。
2人の娘になんとか良い暮らしをさせたいという母親の気持ちがどこからともなく漂ってくる。
エラパパと再婚したのも、なんとか生活水準を保つために必死にエラパパを落としたんだろうな。多分他の男にも保険かけてたと思うけど。
ところが結婚するや否や、好きでもない相手と暮らしてるもんだからストレスで散財しちゃって、君はアントワネットか？？？
とはいえ、今の時代のシンママだって大変なのにこの当時未亡人になるなんて相当窮地だったろうから、そこで諦めないハングリーさはむしろ私に分けて欲しい。
その彼女が屋根裏でエラにうっかり漏らした本音は、彼女の半生を思うとちょっと同情を誘う。
つまりトレメイン夫人が主人公だった。
もし夫人がまだイノセントで若くて、愛した旦那を亡くして無かったら、彼女もまたエラだった。
親と子の関係が①エラと両親②王子と国王③トレメイン夫人と娘
と様々に描かれていて、子をもつようになって観たところ不覚にも泣いてしまった。
アニメ版シンデレラのアルティメットメンタルは恋しいけど
実写であれだけ追い詰められて最強メンタルだとシンデレラがあまりにも怖くなっちゃうからね。
ヘレナボナムカーターのフェアリーゴッドマザー最高！！
魔法が12時で消えちゃうのも、なぜか靴だけ手元に残るのも、彼女なら「そんなもんだろ」って思える不完全さ(褒め言葉)があると言うか笑笑
衣装が緻密で変身するところも美しいんだけど
セル画のシンデレラ変身シーンがあまりにも伝説級なので「おおおー(拍手)」くらいしか盛り上がれなかったのは私だけじゃ無いと信じたい。
総じて記憶より良い映画だった！！！また観る！
