ストーリーは誰もが知る古典の名作だけあって、何度もブラッシュアップされたであろう完成度の高い物語だと改めて思いました。
問題はラストのカタルシスに向けてどこまでシンデレラがどん底まで落とされるか。なのですが…
ケイト・ブランシェットの意地の悪い継母ぶりが非常に素晴らしかったです。シンデレラを奈落の底へ落とそうと奮闘（？）していました。
対するシンデレラ。芯があるというか、意志が強いというか「うん。君なら王子様がいなくても生きていけるね^_^」と安心してしまうようなしっかり娘。
もっとしおらしい感じで毎日泣いて過ごして欲しかったなあ（笑）
一昔前に流行った本当は怖い童話シリーズの様な展開も期待しましたが、そこは現代風のアレンジが効いていて子供にも安心して観せられます。反面、大人にとっては物足りなさも感じました。
何はともあれ、誰もが憧れるリアル・シンデレラストーリーには無条件で胸が踊ります。また、王道ものなんて今更観たくないと言う人にとっても、可愛い衣装を着たリリー・ジェームズを愛でるだけでも価値のある作品です。
