ササキ・タカシ

シンデレラのササキ・タカシのレビュー・感想・評価

シンデレラ(2015年製作の映画)
4.0
びっくり。この誰もが聞き飽きている物語に「勇気と優しさ」というありふれたテーマでもって新鮮な彩りを与えることに成功している。ディズニーの実写映画ってやたらサイケ(アリス・イン・ワンダーランドとかメリー・ポピンズとか)か、妙にしっとりしたテンション(ウォルト・ディズニーの約束もマレフィセントもちょっと暗かったですよね)の作品ばかりなイメージがあるんですけど、本作は非常にジェントルで、コミカルで、ゴージャスだけどケバケバしくない、32歳独身男性の自分でも余裕で胸が踊るスウィートな充実作でした。舞踏会のダンスシーンの幸福感に思わず目頭が熱くなってしまったよ、32歳独身男性の俺が、舞踏会のシーンに! だって美術も衣装も演出も、まるで夢を見てるみたいにキラキラしていたんですもの。

しかし、正直この充実感の70%くらいはケイト・ブランシェットとヘレナ・ボナム・カーターの強力なババア感にあると言っても過言ではなく、いやあ、凄え女優さんたちだ、出てくるだけで一瞬で作品の空気変えちゃうからね、佇まいに説得力がありすぎて人物描写すっとばしまくり。エンドロールの例の歌にも拍手を贈りたい。楽しめました。