1950年のアニメ版の良さは、継母やその娘たちに虐げられていたシンデレラが、まったくその状況をネガティブにとらえていないところ。万が一、奇跡が起こらなくても、きっとこの子は人生を素晴らしいものに変えてゆける。それくらい女性としての自立した力強さがあった。
一方この実写版にもそのような力強さがあるにはあったが、アニメ版よりも意味合いが薄く、やっぱり悲劇のヒロインが王子によって救われる雛形の印象を受ける。とは言え、実写化にした以上はねずみや小鳥たちと励まし合いながら生きていく設定にする訳にはいかなく、こうなってしまうのも無理はないのかなとも思う。
妙にアニメとはなんたるか、実写とはなんたるかを考えてこんでしまった。アニメ版では希薄だった王子の描写が、実写版では豊かになっていた点は好印象。ケイトも美しかった (●’ᴗ’●)✧
