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花咲くころのragaのレビュー・感想・評価

花咲くころ(2013年製作の映画)
4.0
ダンスシーンという理屈抜きの感情表現に卓越する演出は、世情や慣習に虐げられた女性へ寄り添う視点をブレずに表現している。そこに信念や打算が衝突しても尚、優しさを失わずに生き抜こうとする健気な少女の心情が伝わる。勝ち得ても失っていく世間の後ろめたさは罪なのか、正論では語り尽くせぬ社会の規範が重責となってのしかかっていく。それでも私たちは生きる。その足枷は、自由への道程へと導いているのだから。
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