大人が笑わない街に
小さく咲く
少女たちのひと夏の物語。
お互いを好きだし、
庇いあったり、
守りたかったり、
笑いあったりするけれど、
どうしようもない流れが2人を割く。
誘拐婚。
14歳にして花嫁になる友のため
結婚を祝う舞を舞う。
そこに愛なんてないことを知りながら。
10代とは思えない凛とした踊る姿に
クラクラする。
少し出した肩の細いラインが眩しい。
乾いたグレーベージュの色彩に
時折色が差し、
芽吹いたようなキラキラした瞬間が見え、
そして続くラストは悲しい。
こんな事がまかり通っていたなんて。
この監督の女性への視線、素敵だと思う。