いやー、笑えた。
特に西村雅彦、もうツボ。
この策士策士、あんたしかないと担がれて得意になる反面、無茶振りがエスカレートしてだんだん無理難題になる。
その度に見せる「ぐぬぬっ、、、！あっ！」みたいなこのパターンがいつの間にかこっちも欲してしまう。
挙げ句の果てに、散々頼りにされておきながら途中でいなくなってもサラッと仲間にスルーされるとかこのキャラクターの存在感は外せない。
この松竹のドタバタコメディ時代劇はもはやお家芸。絶対的なハズレは無いと言っても良い。本作はむしろその中ではアタリだと思う。
冒頭から話がガンガン動き、最後の最後まで落ち着かない。幕府からの無茶な要望に屈せずに立ち向かい、数日おきの参勤交代を目まぐるしく、なかば強引に、アイデア勝負で乗り切ろうと言う根性。
ただ、笑いを誘うだけではなく、藩や藩主の人柄や守るべき精神、そして、武士の一分みたいなポリシーはしっかり描き、最後にかけて結構スゴいアクションのギャップもこれまたスゴい。
どこまで史実に基づいてるのか演出なのか、事実の飛躍なのかはもはやよくわからないが、この怒涛に畳み掛けるノンストップコメディドラマは快感。
個人的に大好きな深田恭子が大胆な役で出てくるし、間延びもせずに走り切るまさに超高速展開が心地よい。
佐々木蔵之介、西村雅彦ほか、脇を固める役者もそれ用の切れ味鋭い切り返しをしまくる役者ばかりで潔く突っ走ってる作品。
これ、続編あるけど、どう続くのか、またこれやるのか！？今度はどんな因縁を付けられるのか、はかなり気になるので必見。
