えくえあ

機動戦士ガンダムUC/episode7 虹の彼方にのえくえあのレビュー・感想・評価

3.2
ガンダムUCエピソード7
前作に引き続きガンダムシリーズ初心者ながらの感想です
どうしようもなく愚かな人間の可能性をどこまで信じられるか
そんなテーマをしっかり示してくれる最終回

箱の解放の持つ2つの側面をバナージとリディという2人の異なる主人公を使ってた示してくれたのは良かった
歴史に裏打ちされた人の愚かさ、悲劇を生む危険性を考えて行動できなかったリディ
自分は正しいことをしているのに認められない!という気持ち、その奥底にある自分も人を信じたいという思い、それが嫉妬となって飲まれてしまったあたり、ほんとにどうしようもなく人間臭い、やっぱり好きです
一方でどんなに困難な未来や現実を見せられても、それでも!と言い続けたバナージはやっぱり強いですね
そしてマリーダさんには泣かされました

フロンタルとの決着を含む終盤はもうシリーズ締めくくりのオマケという感じでしたし、はじめの方に印象的だった戦争作品としての印象はだいぶ無くなりましたが、きれいにまとまってましたし、最終話としては良かったと思います

ただまぁ本作は大団円で終わっていますが、リディがそうであったように人の可能性なんてそう簡単に賭けられるものじゃない訳です
連邦やらジオンという巨大な動きのなかで、あの演説がどれだけの力を持つのか
恐らく彼らに今後降りかかるのは大団円ではなくとてつもない困難であろうことは想像に難くない
そんな困難に彼らがどこまで立ち向かえるか
ちょっと楽しみだなぁなんて思います(意地が悪い)
えくえあ

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