日本未公開だったとは。
機会があれば見てほしい。
2010年アメリカのシーワールドで起きた、シャチがショー中にトレイナーを襲い死亡させた事件を元に、その経緯や考察、そもそも野生動物を捕まえて飼育する水族館商業について批判したドキュメンタリー。
映像やインタビューはかなり動物保護に偏って、水族館を否定する内容(この映画のせいでシーワールドの売り上げは案の定ガタ落ちしたそう)だが、シャチを野生に返したいという想いには同感できる。
だって檻の中の生気のない動物たちと、野生で見る本当の彼らの姿の違いはわたしもよく目にしてきた。
しなりと垂れた尾びれで水槽内をぐるぐるするシャチと、
真っ直ぐに美しく立った尾びれを海面から出して群れになって泳ぎ過ぎるシャチ。
確かに普通では見れない生き物が動物園や水族館で気軽に観れるのは嬉しい。
でも自分が大自然の中に入って、そこで遭遇する野生の生き物の素晴らしさと美しさ、または畏敬の念には到底勝てない。
水族館商業そのものについてはどうこう言うつもりはないけれど、動物大好き人間のあたしにとってはやはり悲しく感じた。そして、同じく動物大好きであろうトレイナー達を不憫に思う。シャチは犬や猫のようにいかないからね。
