eiganoTOKO

ラヴレースのeiganoTOKOのネタバレレビュー・内容・結末

ラヴレース(2013年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

映画の構成がうまい。
最初はポルノスターののし上がり、ある意味シンデレラストーリー的に描かれる。
70年代はセックスポジティブの時代だし、その時代に青春を送った一人の視聴者的目線になるはず。
そのあと、いかに強制的で理不尽な「ポルノスター」だったかネタバレする。

私自身は、ポルノはどこまでなら許されるか決めていない立場なんだけど、ラヴレースは反ポルノ運動家になるのも頷けるほど、あまりにも被害者。キングオブ被害者だわ…。
途方に暮れてしまうような男性中心社会の構造と、一人の男のあまりにもひどい暴力や所有欲や妻のモノ化によって、周囲が助けられないほどアイキャッチに育ててしまった。その責任は視聴者にない、とは言いきれない。

家族がキリスト教によるふしだら蔑視で、その反動としてのポルノスター。
からの、純潔派。
それも極端に見えるけど、性被害者って傷が深いから絶対に責められない…。
もう気の毒で気の毒で…。
鞭打ちの刑のとこだけ笑ったけど、暴力夫が二大ポルノスターのもう一人と二度目の結婚してて、なんか満足しない。

表現規制を国や権力に与える恐怖はあれど、働く人にとって理不尽じゃない労働環境って大事だよなあ。
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