この作品の暗さを、違う方へ向けてくれるのは長女の「芯」。それがなければ、あまりに呆気ない悲しいシーンが本当に悲しすぎてもう2度と観たくないと思うかもしれない。
このような環境の中で、妹たちを守りながら自身の夢や信念に真っ直ぐな14歳の姿に、胸を打たれた。14歳の少女って、こんなに強かったかな?自分はどうだったかな?あぁ、14歳の時って特にお香焚くよね....(そこかい..w)と、遠い自分の記憶がごちゃまぜになった。
長女のショッキングな告白に対し、出ていけと叫んだ母親。その瞬間だけは、荒んだ生活でフタをしていた娘への想いと、ショックで目が覚めても守るためにはもう真っ直ぐには向き合えない...
そんな母の姿、そして今更そんなものがタッチの差で伝わらなくなってしまった娘の姿が複雑で悲しかった。
三姉妹の演技、可愛さ、最後のシーン、やはり長女の「サクセスストーリー」の色があって本当に良かった。作者の一言が衝撃だった....!
でも、邦題は本当に意味がわからない!!!まるで煽るようなこのタイトル、観た後は余計に納得出来ないでしょ!w
ちっちゃなクロエのケロッとしてる演技と、ジェニファーのイタズラな笑みと真剣な眼差しが観たくて、いつかまた観るのかもしれない。