大学を勝手に辞め、仕送りも打ち切られた放蕩息子の一日。原題『ベルリンのコーヒー』に対して、行く先々でコーヒーを飲もうとするのになかなか飲めない姿を上手く表した邦題だと思う。英題『Oh Boy』も内容的にはぴったりで良い。
正真正銘の雰囲気映画とも言えるけど、個人的にはかなり好みの後味。物足りなさと余韻が上手い具合に混ざりあって心地よかった。
他作品のオマージュやブラックユーモアを散りばめながら、ドイツ人としてナチスにも触れ、これが学校の卒業制作なんて上出来すぎる。いやクオリティ高すぎるよ。二作目、三作目が早く見たい。