真昼の不思議な物体の作品情報・感想・評価 - 10ページ目

真昼の不思議な物体2000年製作の映画)

Mysterious Object at Noon

上映日:2016年01月09日

製作国:

上映時間:83分

3.9

あらすじ

「真昼の不思議な物体」に投稿された感想・評価

おれは終始すげぇ~って驚きっぱなしでニヤニヤがとまらなかったのだが隣の奴は寝てたし(勿体ねえ)その隣の隣の奴はスマホいじってた(迷惑なので帰れ)。
非常に荒い、ザラザラとした質感の白黒ドキュメンタリー映画。

基本は物語をリレー小説の様に村人たちに作らせ、それをアピチャッポンが映像にしていく、という体裁。

映画は行商の女の自分語りから始まる。
子供の頃、父親に捨てられた事を未だ恨んでいるらしい。
話が終わると、アピチャッポンが問いかける。
「他にも何か、作り話でもいい、何か話してみて欲しい。」
そこで女はこの映画のタイトルでもある、足の不自由な少年とその家庭教師、そして家庭教師の股間から産まれた不思議な物体の話を始める。

物語は宇宙人やトラ、超能力なんかを登場させながら最後は小学生の手によってエンディングを迎えるのだけど、話の筋だけを追ってもあまり意味が無いのかなと思った。
どちらかと言えば、時折映される政権のポスターだったり終戦のラジオ放送辺りに主張が詰まっていたのかな、と。

またただ再現映像で終わるわけではなく、シリアスなシーンでいきなり子供が瞬間移動して「もう撮影終わった?」とかスタッフと会話し始めたりする。
こんな感じの心臓に悪い、キレた演出のセンスがこの頃から垣間見える。

と、ここまで語っておきながら疲れでちょいちょい寝落ちていたので点数は無しで。。
実はこれが一番面白いんじゃないの?という感想はタブーでしょうか。
秋日和

秋日和の感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

走る車の窓ガラス越しにモノクロームの街を映し出して始まる本作は、虚と実を行き来する「不思議な」ドキュメンタリー。アピチャッポンの映画を観るのはこれが二本目なので特徴がどうの、というのはよく分からないのだけれど、最初はややキアロスタミっぽいかな?と思いながら観ていた。
「足の不自由な少年とその家庭教師」という話をアピチャッポンが最初に提示し、その話の続きを様々な素人に即興で作ってもらい、その様子をカメラに収める、という斬新(!)な手法で映画は展開していく。作り話=嘘を羅列していく作品と(少し乱暴な物言いだけれど)言ってもいいかもしれない。ある素人が考えた話を別の素人がその話の続きを考える、というように、リレー形式で物語は紡がれていく。虚/実が交錯する本作はドキュメンタリーのつく嘘を巧みに暴いてみせるどころか、「そもそも映画って何だっけ?」という根本の問いかけすらしているような気がした(その証拠に<real>或いは<fake>という単語が時折台詞の中に紛れ込んでいる)。映画=作り物という意識を本作の至る所で感じ取ることが出来る。
また、ロケ地に選んだ場所もなかなか面白く、しばしばアピチャッポンは劇中の人々とその背後に設置されている「窓」を同時にカメラに収めてみせるのだけど(冒頭に書いたように、そもそも映画自体「窓」を通して始まる)、それは部屋の「窓」から外=世界を見つめていた「足の不自由な少年」と関係づけて考えるべきアピチャッポンの演出だろうか?窓=フレーム。ここでも「そもそも映画って何だっけ?」意識がチラリと見えたり見えなかったり。

……以上が「見たままそのままを感じればいいのではないか」の訓えに従った自分なりの感想だけど、本当のところはどういう意図だったのか、実はちょっと監督に聞いてみたい。
土地に住む人に即興で物語を作ってもらい、その話を別の人へ語り継ぐ。原始、物語はそうやって生まれ広がっていったのだろう。どこの土地にもある民話、日本の遠野物語や都市伝説まで、虚実をない交ぜにして出来上がるイマジネーションの源泉。
海の豚

海の豚の感想・評価

3.3
実験的な作品ですね。その後のアピチャッポン作品に登場する役者達や、トロピカル・マラディに通じるラストで子供が話す魔法の虎などが出てきます。
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