真昼の不思議な物体の作品情報・感想・評価 - 4ページ目

真昼の不思議な物体2000年製作の映画)

Mysterious Object at Noon

上映日:2016年01月09日

製作国:

上映時間:83分

3.9

あらすじ

「真昼の不思議な物体」に投稿された感想・評価

nagashing

nagashingの感想・評価

4.0
各人の欲望や価値観をダイレクトに反映しながら人工的なフォークロアが生成されていく暴力的なまでのダイナミズムに高揚する。口承過程と再現映像と撮影風景とが混在する虚実の三重化も眩惑的だが、キアロスタミ(とくに『クローズ・アップ』)の倒錯した構成のイカれっぷりとフィクションに懸ける切実さに比べると、やはりどうしてもかすんでしまう。手話の女の子ふたりがかわいかったので加点しました。
誰も座っていない椅子が描写された次のショットで、構図は変わらずに、その椅子に座った男の子が現れる、いかにも仏教的でアジア映画的な無ありきの存在論的感覚が良かった
一つの作品の作者として、署名する人物を相対化した、重層的な構成は、近代以前の文学形式に近いドラマ性があり、旅の到達、物語の終わり、フィクションからの転換等、諸要素が入り混じった末の犬のショットには、非西洋劇的なカタルシスになっていて良い
映画館で見て、疲れた。
家とかでご飯食べたり踊ったりしながら見れたらもっと好きだったかも。とりあえず見ながらじっとしていたくなかった。
CCC

CCCの感想・評価

4.0
アピチャッポンの「真昼の不思議な物体」
相変わらずめちゃくちゃ意味不明だけど、最高だった。
村人が紡ぐ出鱈目の話。
何故かこの出鱈目が輝いてて、映像が輝いてる。
短い映像作品の予定が紡がれて紡がれて、不思議な作品になったんだろうな。
一番の驚きはコレの公開が2000年だということ。遅くとも70年代前半、ぐらいの気持ちで見ていた。
そもそもこういう映画が好きということもあって点数高め。加えて、そのへんの素人が思いつきで話を作るので思いもよらない展開が見られるのが笑えるうえに興味深い。まさかのミュージカル展開が監督によってそっと無かったことにされているのが良い。
あと前半の本筋と関係ない語りが結構えげつない。目にチリパウダーの話もっと聞かせて。
hyak

hyakの感想・評価

-
つかみどころのわからないまま終わってしまった…タイの風景は以前に旅行で見たまんまで懐かしくてよかった
TaiRa

TaiRaの感想・評価

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出会った人々に即興で一つの物語を紡がせる変わったドキュメンタリー。ちゃんと物語の再現もドラマとして入ってる。

町で働く人々や村で生活する人々にインタビューして回るドキュメンタリーだが、内容はその人の生い立ちでもなく新しい物語を作ること。リレー方式で前の人間が思いつきで作った物語の続きを考えて行く。アピチャッポンはやっぱ最初から現実と物語(虚構、想像力)との接地面に着目していたんだな。映ってるものが記録の映像か物語の再現かフワッとして来る。物語考えた当人たち?でミュージカル演劇始めたり。年齢や境遇が想像力に影響してるのかしてないのかよく分からない混沌っぷり。宗教的な背景が有るような無いような。インタビューに答える人たちの生活描写も入って来てそれがいちいち画になってて凄い。象使いの少年たちの日常なんてこっちからしたら突飛な物語よりもだいぶ面白い。聾学校(かな?手話で答えていた)の女子生徒たちがロマンチックな物語を紡ぐ時の饒舌さとか。あと最後に出て来る子供たちの無茶苦茶な想像力が最高。それとは別にカメラに映る場所取りで揉めたり、ちょっかい出して来るデッカイ女の子とちょっかい出されるデッカイ男の子が喧嘩し出したりする。それで一回フレームから外れた男の子がやっぱりカメラに映りたくて戻って来るのとか爆笑しちゃった。ラストで子供たちが犬におもちゃ括り付けて遊ぶ姿の全てを超越してる感じ。犬めっちゃ怯えてるの観てゲラゲラ笑ってやんの。
面白かったけど、途中で何度か睡魔に襲われた。体調が良い時に観るべき。字幕の見づらさと画像の粗さも気になってしまった。悔しい……もう一度観に行きます。
miyagi

miyagiの感想・評価

3.5
虚実ないまぜ。どこからどこがどうなってんのか物凄くわかりにくいのは、緻密な分だろう。
アウトオブ理解にして、グイグイ引き込まれるのが魅力的。
途中で構造に気付くが、頭の中で柱を立てては崩されが混乱を招かれ、?にかわる。
でもこれドキュメンタリーではないような。
実験的ですごいことだとは思うけど、もうちょい説明してほしいわ。難しい。もっかいみたい。
アピチャッポン作品には常に映像体験がつきまとう。
早稲田松竹、暑チャッポン



2019劇場鑑賞116本目
2019/8/10 早稲田松竹
「続きを話して、作ってもいいんだ。」意外とメタ的演出が多い印象(そもそもドキュメンタリーなので、どこまで含めるかという話にはなるにしても。)ながら、ハッとさせる編集にドキリとさせられる。やや冗長さと、映像の凝り過ぎ感が気になったぐらい。