てふ

人妻集団暴行致死事件のてふのレビュー・感想・評価

人妻集団暴行致死事件(1978年製作の映画)
5.0
自らにとってロマンポルノの魅力を知れた作品になった。田中登監督の名作。開発が進み変わりゆく郊外の町。社会から外れた3人の若者と、彼らに親身になる元テキ屋の男。そして、その美しい妻。物語はタイトルが示す終着点に向けて進んでいき、悲劇は引き起こされる。時代に取り残された若者たちが青春のはけ口を求める姿とその愚かさ。かつての自分を重ね合わせ、彼らを甘やかし助長させこのようになったと自責の念に駆られる男の姿はなんとも哀しい。冷たくなった妻を風呂で洗い抱きしめるシーンは素晴らしかった。

シネマヴェーラ渋谷 ピラニア軍団特集にて
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