だすぷーちん

愛の嵐のだすぷーちんのレビュー・感想・評価

愛の嵐(1973年製作の映画)
4.2
残虐なナチス親衛隊員の過去を封印して、何食わぬ顔でウィーンのホテルで働く男、マックス。

よりにもよって、戦犯追求の査問会の直前に、収容所で、性奴隷として弄んだかつての悪業を知る娘に再会して、酷い目に遭う!

1957年のウィーン。ホテルのフロントマンを勤める中年男、マックス。

大戦中はナチス親衛隊に属し収容所の幹部として、仲間と一緒に捕まえてきた捕虜を虐めまくっていました。

処刑、れいーぷ、辱め、なんでもやりたい放題でした。

ある日、マックスは、収容所に送られてきた、美しいコミュニストの娘、ルチアに目をつけます。

ルチアを弄りはじめるマックス。

ルチアも必死にマックスに仕えます。

マックスがズボンのチャックを下ろすと、素直に跪いて,お口えちーのご奉仕です。

調子こきまくるマックス、将校のクラブハウスでルチアにナチス帽を被せて、トップレスで踊らせます。

ご満悦のマックスは、傅くルチアに贈り物だといって、ルチアが嫌っていた男を処刑して、その生首を箱に詰めて、プレゼントするのでした。

さて、戦争が終わり、マックスたちはナチスの服を隠して街に潜みます。

彼らは戦争犯罪人、悪業が明らかになったら、ただでは済まない。

息苦しい毎日。

そしてとうとう、マックスの勤めるホテルに宿泊客として、戦争を生き延び、アメリカ人マエストロ夫人となったルチアが、マックスの前に現れたのでした。

    ※ ※

戦渦の中で、狂った倫理観が横行する世界ならではの、変態せくーすのシーンが続出です。

でも、ほとんど着衣でのせくーすなので、見たいところが見えず、あまり楽しくありません……。

マックスたちは、戦後、身を隠しながらもお互いを見張って生きています。

彼らの悪業を知る証人は、消えてもらわなければなりません。

ルチアはその証人の最たる人物、仲間から、

「処分しろ!」

迫られるマックス。

「い、や、だ」

思いっきり拒否るマックス。

マックスはルチアに、狂気じみた執着心を抱いています。

なんか、やばい、やばい展開になりそうなのでした。


    ※ ※

ここからは、映画とは関係ありません、くだらない思い出話です。


昔、11PMというバラエティ番組がありまして、ある日の番組サブタイトルが、

「マタもみせる、未公開フィルム!」

でした。

当時少年のだすちーは、新聞の番組表でこれをみて、思わず興奮です。

一瞬にして、バッテリーはビンビンです。

だって、

マタ……が、みれる?

昔、日本ではエッチの基準がめちゃめちゃくちゃに厳しく、女の人のエッチな写真は何故かマタの部分が、麦わら帽子とか、リンゴとか、不必要に飛び出した切り株とかでしっかり隠れているのです。

くそう、それなら、外国産じゃあ!

気の利いた本屋で、輸入品のプレイボーイを広げると、なんとマタの部分には黒グロとしたマジックで塗りつぶしが……。

それならば、と、ベンジン液で塗りつぶしを拭きけすと、すでにマタの部分はナイフのようなもので、削り取られたあとでした……。

そうです、通関の際、マタの部分はこういうことをされて日本の本屋に並んだのでした。

それほどまでに日本人男に縁遠いマタが見られると知って、家族皆が寝静まった夜、11時15分、バッテリーをびんびんにさせただすちーが、居間のテレビをこっそりつけます!

で、番組が始まったんですけど、なんか外国映画の予告編ばっかりながれてて、女の人のマタは見せてくれません……。

番組が終わって初めて、

「股もみせる未公開フィルム」

ではなく、

「又もみせる(映画の)未公開フィルム」

だったことに気付きました。

その番組で、トップレスで踊るルチアの場面をみて、なんじゃこれは?わしは、おっぱいなんてみとうない、ぱっぱと股をだせ!と毒づいたことを思い出しました。

あれ以来、テレビの番組欄の言葉は、まず、信用しないことにしています。

グーグルさんで、すぐに目的のモノが見つかる今では想像もできない苦労を、昔の青少年はしいられていたのでした。
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