残虐なナチス親衛隊員の過去を封印して、何食わぬ顔でウィーンのホテルで働く男、マックス。
よりにもよって、戦犯追求の査問会の直前に、収容所で、性奴隷として弄んだかつての悪業を知る娘に再会して、酷い目に遭う!
1957年のウィーン。ホテルのフロントマンを勤める中年男、マックス。
大戦中はナチス親衛隊に属し収容所の幹部として、仲間と一緒に捕まえてきた捕虜を虐めまくっていました。
処刑、れいーぷ、辱め、なんでもやりたい放題でした。
ある日、マックスは、収容所に送られてきた、美しいコミュニストの娘、ルチアに目をつけます。
ルチアを弄りはじめるマックス。
ルチアも必死にマックスに仕えます。
マックスがズボンのチャックを下ろすと、素直に跪いて,お口えちーのご奉仕です。
調子こきまくるマックス、将校のクラブハウスでルチアにナチス帽を被せて、トップレスで踊らせます。
ご満悦のマックスは、傅くルチアに贈り物だといって、ルチアが嫌っていた男を処刑して、その生首を箱に詰めて、プレゼントするのでした。
さて、戦争が終わり、マックスたちはナチスの服を隠して街に潜みます。
彼らは戦争犯罪人、悪業が明らかになったら、ただでは済まない。
息苦しい毎日。
そしてとうとう、マックスの勤めるホテルに宿泊客として、戦争を生き延び、アメリカ人マエストロ夫人となったルチアが、マックスの前に現れたのでした。
※ ※
戦渦の中で、狂った倫理観が横行する世界ならではの、変態せくーすのシーンが続出です。
でも、ほとんど着衣でのせくーすなので、見たいところが見えず、あまり楽しくありません……。
マックスたちは、戦後、身を隠しながらもお互いを見張って生きています。
彼らの悪業を知る証人は、消えてもらわなければなりません。
ルチアはその証人の最たる人物、仲間から、
「処分しろ!」
迫られるマックス。
「い、や、だ」
思いっきり拒否るマックス。
マックスはルチアに、狂気じみた執着心を抱いています。
なんか、やばい、やばい展開になりそうなのでした。
※ ※
ここからは、映画とは関係ありません、くだらない思い出話です。
昔、11PMというバラエティ番組がありまして、ある日の番組サブタイトルが、
「マタもみせる、未公開フィルム!」
でした。
当時少年のだすちーは、新聞の番組表でこれをみて、思わず興奮です。
一瞬にして、バッテリーはビンビンです。
だって、
マタ……が、みれる?
昔、日本ではエッチの基準がめちゃめちゃくちゃに厳しく、女の人のエッチな写真は何故かマタの部分が、麦わら帽子とか、リンゴとか、不必要に飛び出した切り株とかでしっかり隠れているのです。
くそう、それなら、外国産じゃあ!
気の利いた本屋で、輸入品のプレイボーイを広げると、なんとマタの部分には黒グロとしたマジックで塗りつぶしが……。
それならば、と、ベンジン液で塗りつぶしを拭きけすと、すでにマタの部分はナイフのようなもので、削り取られたあとでした……。
そうです、通関の際、マタの部分はこういうことをされて日本の本屋に並んだのでした。
それほどまでに日本人男に縁遠いマタが見られると知って、家族皆が寝静まった夜、11時15分、バッテリーをびんびんにさせただすちーが、居間のテレビをこっそりつけます!
で、番組が始まったんですけど、なんか外国映画の予告編ばっかりながれてて、女の人のマタは見せてくれません……。
番組が終わって初めて、
「股もみせる未公開フィルム」
ではなく、
「又もみせる(映画の)未公開フィルム」
だったことに気付きました。
その番組で、トップレスで踊るルチアの場面をみて、なんじゃこれは?わしは、おっぱいなんてみとうない、ぱっぱと股をだせ!と毒づいたことを思い出しました。
あれ以来、テレビの番組欄の言葉は、まず、信用しないことにしています。
グーグルさんで、すぐに目的のモノが見つかる今では想像もできない苦労を、昔の青少年はしいられていたのでした。