櫻イミト

冬冬の夏休みの櫻イミトのレビュー・感想・評価

冬冬の夏休み(1984年製作の映画)
3.0
エドワード・ヤン監督と共に台湾ニューシネマを担ったホウ・シャオシェン監督の作品を初鑑賞。監督と脚本家の少年時代の思い出を映画化。エドワード・ヤン監督が主人公の父親役で出演。

台北の少年、冬冬(トントン)と妹の婷婷(ティンティン)が、夏休みに祖父のいる田舎で過ごす様子を描く。

中盤以降まで割とたわいない子供の日々が描写される。終盤に少しだけ話が動く。子供たちがカワイイのでほのぼのと観終えた。かなりささやかな子供映画だった。

メインの舞台となる医者の祖父の家は、実際に脚本家の祖父の家で医院だった日本家屋。映画の最初に”仰げば尊し”、最後に”赤とんぼ”が流れる。昨日「東京裁判」(1983)を観たばかりなので、台湾では今も日本統治下だった時の文化が深く根付いていることに少々驚いた。
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