多分、私とトントンって同じくらいの年なんです。
だから、まるで自分の子供時代をみているようだった。
こっちは田舎の少年側ですけど。
楽しみだった従兄弟の都会からの帰省。
友達とカブトムシを取るために1時間も自転車を漕いだり。
噂の巨大ザリガニを探したり。
秘密基地。
探検隊。
川にも遊びに行った。
下の兄弟をまくとか
みんな分かるあの感じ。
ダサいTシャツと短パン。
畳の上での昼寝。
自分の思い出と混ざり合って
懐かしすぎて震えた。
おじさんと彼女。
障害を持つ女性ハンズ。
目撃してしまう事件。
訳も分からないまま
覗いてしまう大人の世界。
「子供は向こうに行ってなさい。」
よく聞いた響きだ。
でも
子供だって何かを感じてる。
私にとっての
喫茶店
ゲーセン
プールバー
遠くから見てた場所。
近所のお兄ちゃんがいつもと違う女性をバイクに乗せている!
それを見て悪気はないとはいえ
「お兄ちゃん!彼女かわったの?」
今、自分が年を取ってみると恐ろしい…
あの時の引きつった苦笑いはよく憶えてます。
この映画の温もりが、そんないろいろな事をフラッシュバックさせてきます。
今となってはノスタルジックになってしまうけど
平凡な中にある非凡さ。
この監督、やっぱりすごいわ。