松岡茉優

301・302の松岡茉優のレビュー・感想・評価

301・302(1995年製作の映画)
4.2
食べ物が絡むホラーの不快さを発見しただけでも本作は傑作だと思う。301号室に住む料理好きな女と302号室にする拒食症の女の話。
お互いの過去がまたまたフラッシュバック形式(韓国映画あるある)で、2人分あるとどうしてもダレるのだが、拒食症の女の過去パートが素晴らしい。真っ赤な照明の実家が怖すぎる。赤のイメージと口のクローズアップの食事シーンとかもキモ過ぎる。唇が性器みたいだし、みているこっちも食欲がなくなりそう。冷蔵庫ホラーという意味では佐藤寿保みたいだなーとも思った。
ラストもよく分からないが不気味で最高。そもそも、301号室の女が「痩せているから」という理由で一方的に飯を擦りつける前半からして頭おかしい。隠れた傑作だと思うし、映画館でやったら絶対観に行きたい。暗闇の中で観たら怖さ2倍増しだと思う。
松岡茉優

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