油淋鶏大盛り

デュプリシティ 〜スパイは、スパイに嘘をつく〜の油淋鶏大盛りのレビュー・感想・評価

4.0
ボーンシリーズの脚本トニーギルロイの監督作、今ひとつ露出も少なくて地味ながら、実は、騙し合い応酬で最後にもオチがある、しっかりした脚本。
こじんまりとした企業スパイの活動なので、銃撃戦や格闘シーン、カーチェイスがないことで、逆に、心理戦と諜報作業の描写が頭にしっかり入ってくる形、それから、主人公二人の関係を時間を遡って描くつくりはかなり緻密。
最初からポール・ジアマッティとトムウィルキンソンの絡みがやたら可笑しく、背景がコメディ要素で彩られているところも好感。クライブオーウェンもいい表情。