レク

キングス・オブ・サマーのレクのレビュー・感想・評価

キングス・オブ・サマー(2013年製作の映画)
4.0
思春期に感じた煩わしさや大人になることへの憧れ。
いつの間にか忘れてしまったどこか懐かしい記憶や感情を呼び覚ましてくれる。
そして、喧嘩や失恋。
失って初めて知る家族や友人の大切さ。
楽しい時間だけではなく、苦い経験もまたこの映画の魅力でもある。

変に美化せず、17歳ってこんなもんだなってリアルな見せ方も好感が持てました。
彼らを通して見せる大人との対比もこの歳になると何となく分かってしまうのが悲しくもあり懐かしくもあり(笑)

思春期に抱く普遍的な痛みみたいなものを少年心を通して見せてくれる。
大人目線で見た過去の美しい想い出語りではなく、時にふざけ合ったりバカやったりする子供目線な見せ方がめっちゃ好みでした。

この作品は自由を求め、大人の階段を登っていく彼らの最も輝いた時間を切り取った映画だ。
17歳という時間は二度と戻らない。
この時間は大人になってからふと想い出す青春の一部であり、知らぬ間に過ぎていく夏のように一瞬の出来事。
でもこのひと夏の経験は永遠に彼らの中で輝き続けるだろう。
レク

レク