ユートスカイウォーカー

パージのユートスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

パージ(2013年製作の映画)
3.3
2022年、アメリカ合衆国の犯罪率は過去最低となり平和な治安を維持していた。ある一例を除いては…

一年の一晩、ある日のpm7:00〜am7:00、12時間だけあらゆる犯罪が許されるパージ法が生まれた近未来。
要は1年間グッと我慢して、すべての犯罪が許される一晩で日頃の鬱憤を晴らそうぜ!という法律。

何この設定!クッソ面白そう!
しかも1、2が同時リリース!
堪らず2作とも購入しましたよっ!

主演は、なんと『ガタカ』『プリデスティネーション』のイーサン・ホークと『300』『ジャッジ・ドレッド』のヘナ・レディ!
この手の映画では割と豪華めのキャストじゃなかろうか!

映画はパージの日、夕方から始まる。
すでにパージ法が設立されてから数年が経過しているようで、その日を当たり前のように準備する登場人物達が異様だ。

主人公イーサン・ホークは対"パージの日"用のセキュリティシステムを売ることで4人家族を支えるやり手のセールスマン。
ご近所さんにシステムを売りさばいたことで富を得た。
ヘナ・レディはこの奥さんに当たる。
お隣さんから恋人まで誰も信用出来ない擬人暗鬼な状態におちいる。
いいよ、これ。このゾクゾク。こういう雰囲気を求めてた!

pm7:00、サイレンとともにパージが始まると、『この家族はどんなことに巻き込まれてしまうんだろう…』とパージ初体験の僕の緊張感は一気に跳ね上がった。
それに対し、何年もパージの日を乗り越え完全に慣れてしまった家族達とのギャップがかなり不気味だった。

いざパージに家族が巻き込まれると、助けが来ないと分かっちゃいるが助けを呼びたくなる。
本来なら簡単に助けが呼べる状況下で、簡単に警察が処理してくれる状況なのにそれが出来ない。
常識が常識でない環境に慣れていない自分。
そんな環境が堪らなく怖い。

と、ここまではすごく良かった。

この映画にただ一つ求めること、それは…
『もっと外が見たいです!!!』

物語はほぼイーサン邸で展開するが、アメリカ全土で行われている不気味なパージがもっと見たかった!
これじゃただの合法パニックルームじゃないか!

あと本作、もしドラマ性があるとしたら、"見て見ぬ振りをする"の極論だ。
"持てる者"いわゆる生活水準を一定に保っている人々はしっかりと守りを固めパージの日を乗り切れる。
一方"持たざる者"は己の身を守る術がなくパージの標的となる。
"持てる者"は"持たざる者"を助けれる術を持っているがそれをしない。

パージ法の導入で、経済効果もあったらしいので、ほとんどの人が"持てる者"に当たるだろう。
しかし、これはあまりにも極論。
そもそもドラマ性を持たせようと考えてなかったかもしれないけど。

かなりレベルを落として"見て見ぬ振り"について見つめ直したら少しは教訓があるかもしれない。

さぁ今晩は外が大目に見れそうな気がする続編、『パージ:アナーキー』の鑑賞だー!