COZY922

パージのCOZY922のレビュー・感想・評価

パージ(2013年製作の映画)
3.1
パージ(浄化)法なる法律で年に1回12時間、殺人を含むすべての犯罪が合法化される「パージの日」。あまりにも無茶過ぎる法律に無理のある設定( ̄▽ ̄)。が、サイコスリラーのシチュエーションとしては斬新で怖いもの見たさの心理をそそられる。誰もが少なからず抱えている心の闇。ストレスフルで世知辛い現代社会。皆がガス抜きを必要としている。それを映画ならではの究極の設定とした目のつけどころはうまい。

B級っぽく、冒頭にこれ見よがしに胡散臭い人物が出てくるのも嫌いじゃない。1つの家の中の出来事に絞ったのも閉塞感と限定的空間ならではの恐怖と緊張感を煽るし、パージの実行者が顔を隠す不気味な仮面もいい。が、、突拍子もない設定の割りには展開は予想の範囲内。うーん、もっと突き抜けるような驚きの展開があってもよかった気がする。。いや、決してグロいのが好きとか得意とかいうわけではないのだけど、せっかくの奇抜設定を活かしきれていない感。

主人公一家のキャラクターもいまいちハッキリしなくて、ちょっとイラッと(^^;; 。殺人でさえも合法な日に息子があんな行動取るのも説得力がないし、パパ役のイーサン・ホークも人を蹴落とす自己中タイプなのか、一般以上の強い良心を持った人なのか よくわからない微妙な描き方。そのうえ目線が主人公一家4人に分散しているせいか心情的にあまり入り込めず、これが私の恐怖感を薄めてしまったもよう。なんだかいろいろいろいろ惜しい。ラストの奥様のキレっぷりはよかった(笑)。

しかし、己れの野獣性 凶暴性を解放することによって魂が浄化され結果として犯罪が減るって、、なんだかすごくカルト宗教的な匂い。そう感じたのは私だけだろうか。