とりん

パージのとりんのレビュー・感想・評価

パージ(2013年製作の映画)
3.0
2021年96本目

以前から気になっていたパージシリーズをようやく鑑賞。
正直少し期待しすぎてた感は否めないけど、まぁそれなりには楽しめたかな。
ストーリーが個人的にはあんまりだったけど、緊迫感はあったし、設定の大胆さは面白い。
あらゆる犯罪を容認するというのはありそうでなかった。それはそもそもそんな設定が成立しなくて、ただの殺戮映画になってしまうから。まぁ実際この作品もそうなのだけど、それを成り立たせるのは年に1度という点だし、暗黙の了解的に経済を回すために自衛をできない低所得の人たちを合法で減らすというところ。そしてパージについて討論をすること自体がテーマのようにも思える。近年いろんな犯罪が増えていき、犯罪社会となってしまっている世の中に、ある意味で警鐘鳴らすような内容だし、止められないなら止めなければ良い、ではこういう制度があれば変わると思いますかということをこちらに訴えているかのようだ。
ただマジレスをすると、まずこんな制度が成り立つわけがない。この1日だけで犯罪者が減るとはどうしても思えないし、どう考えても後片付けの方が大変だ。

パージ自体についてはこう考えさせたり意見を持つだけでしっかり映画の策略にハマっている感じではあるけど、やはりストーリーがなんとも。
全体的にツッコミどころ満載の先が読め読めの内容ではあるが、設定と緊迫感でなんとかカバーできてるという感じかな。1作目からこれだと後が思いやられるが、しっかり観ていきたい。
あと舞台が2022年と公開年が2013年にしろ、あまりにも近未来すぎて、そこも少しガッカリ感。2030とか2040年くらいのが良かったのでは。
とりん

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