グレハニスト森田

パージのグレハニスト森田のレビュー・感想・評価

パージ(2013年製作の映画)
3.0
設定的には有りがちなディストピア物。
パージというシステム自体はまるでショートショート的で目新しさはないものの、もしそうだったら、と夫婦や友人で語らうには絶好の題材であろう。

内容。
パージ発生までの出来事は様々なフラグを予感させ、緊張感がある。
しかしながらそこからの出来事は想定以上でも以下でもなく、王道パターンを辿るだけなので、ある程度映画なり漫画なりを嗜んできた人間にとっては意外性のない退屈な映画となっても仕方ない出来。
結局の所、背景も含めた設定が面白いだけでそれ以上のものをサスペンスに還元できていないのが致命的。

二人の子供の存在に製作者側の”意図”は感じるものの、ストーリーがついてきてない。
特に主人公の唐突な「心変わり」があり、ご都合主義的。
キャラクターを徹底しないと駄目な典型。
サスペンスしきれておらず、問題提起にしてはチープすぎるというなんとも中途半端な結果となってしまった。

家庭内乱闘シーンはまぁ盛り上がる。

この手の設定はオムニバス型式のほうが断然おもろいハズ。

フロリダユニバーサル:ハロウィンナイトのアトラクション題材になったそうで。
それは面白いかもネ。