インド映画『ダンガル』も、いずれ観ようと思いますがその前に、同じ"実話ベースのレスリングのお話"ということで、これを機に、ずっと気になっていた今作を視聴しました。
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ストーリーのあらすじは、
マーク・シュルツ(チャニング・テイタム)はアマレスの金メダリストながら、内気な性格で、生活も困窮してました。
そんな時、デュポン財閥の御曹司であるジョン・デュポン(スティーブ・カレル)から彼のスポンサーになりたいという申し出があり、ジョンの心意気に共感したマークは受諾します。
それからマークは、デュポンの所有するやたら広い敷地に住居を与えられ、練習場や食事もサポートしてもらえることになり、生活は一気に安定します。
ところが、このジョン・デュポンという人物、愛国心からレスリングのサポートをしたいという心意気は立派だが、どうも人格に難がある様子。金は腐るほどあるけど、幸せな人生を送っているとは思えない人物の典型です。
そんなジョンですが、マークを雇ってからしばらくして、マークの兄であり同じく金メダリストのデイブ・シュルツ(マーク・ラファロ)も雇いたいというこだわりが前にも増して強くなります。
このデイブ・シュルツ。
マークの兄貴であり、親代わりな存在でもあり、レスリングのコーチでもあります。また、マークとは対照的に社交的で家族も大事にするという好人物です。
ジョンが彼を雇ったことにより、最終的にはある事件に発展していく、という内容です。
タイトルの「フォックス・キャッチャー(キツネ狩り」とはデュポンの敷地の名前であり、彼の作ったチーム名のことですね。
あと、狐を狩る場合、人間は直接的には手を出さないで飼っている猟犬に捕まえさせる、そこも今作の内容の比喩にもなってます。
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個人的な率直な感想を言うと、良きも悪しきも"気持ちの悪い映画"です。🤮
ただ、スコアの示す通り、そんなに嫌いになれない映画なのは間違いありません。
気持ち悪い点では、
まず第一に、映画の内容とは何の関係もありませんが、今作に限らず、俳優の名前と同名のキャラクターが劇中にいると、違和感があります。
今作で「マーク・シュルツ」を演じているのが、マーク・ラファロじゃなくて、チャニング・テイタムなんです。
で、その兄貴のデイブ・シュルツを演じているのが、マーク・ラファロなんです。
実話ベースですから、役名は変えられないにしても、同じ名前の俳優が別の役をするのが、観ていて少し気になりました。
マーク・ラファロにしても、『アベンジャーズ』のハルクの時とは全然違う風貌でしたから、別にキャスティングを彼にこだわらなくてもよかったと思います。
そして何より、劇中で、当の本人からしてみたらすごく居心地が悪いはずなのに、観客として第三者的な立場で観ていると何故か笑ってしまうようなシーンがいくつかありました。
とにかく、笑っていいやら、腹立たしいやら、悲しいやら、不思議な映画です。
ジョンと彼の母親の関わるシーンが、まさにそれで、特に珍しくレスリングの練習を観に来た時も、なんとも言えない居心地の悪い雰囲気なんです。😫
レクチャーしている側も緊張してるし、レクチャーされている練習生たちも薄々、ジョンの意図が分かった上で、今更教わるまでもないようなことを聞かされてるし、母さんも興味無くして帰っていくし、一体誰が得してるんでしょうか❓
この映画全編通して"〇〇ごっこ"をしている感が半端じゃないです。
あと、移動中にスピーチの練習で、"鳥類学者で、切手収集家で、博愛主義者"というセリフを連呼するシーンは、作り手が意図した笑いなのかは分かりませんが、
「もうええわ!」ってツッコミを入れたくなるぐらい、
自分は純粋に笑ってしまいました。🤣
でも、個人的に一番好きなシーンは、ラストのマークがUFCに参戦するところです。💪
というより、ラストにあの描写が無かったら、本当に救いのない話になるところでした。😅
あそこで彼は自分の意思で戦いの場を選んだということは、一番最初に映った狐狩りの白黒映像で、キツネ🦊か犬🐶かが一匹で全力疾走しているシーンもその主人公の比喩なんじゃないかと勝手に想像しています。